神奈川県秦野市において、毎年恒例の「たばこ祭り」が9月下旬の土日・祝祭日に2日間にわたり開催されています。花火は最終日になります。2018年は、第71回目のたばこ祭りになります。
たばこ祭り、2018年はいつ?由来は?
たばこ耕作は、秦野の古くからの名産であり、発展してきた歴史があります。たばこ耕作の起源は、江戸の初期までさかのぼると言われています。時代の流れの中で、幕末から明治にかけて、喫煙習慣の拡大と耕作技術の進歩に伴って、たばこ耕作は、大きな発展を遂げました。たばこ耕作は、大正から昭和にかけて全盛期を迎えました。
たばこ耕作は、稲作などの数倍の労力が必要といわれています。この関係で、高度経済成長するとともに、第一次産業に従事者が減少してくるとたばこ耕作も縮小方向に向かいました。秦野で唯一のたばこ耕作の農家が昭和59年に継続的なたばこ耕作を断念し、秦野のたばこ耕作に終止符が打たれました。
このように秦野では、300年余りのたばこ耕作の歴史がある中で、たばこ耕作の重労働を労う祭りとして、昭和23年に始まりました。歴史的には、教育基本法・学校教育法で小中学校の義務教育が開始された翌年になります。つまり、戦後間もない時代に、たばこ祭りがスタートしたということで、多くのたばこ耕作されたいた農業従事者の励みになったことと想像されます。
この歴史的なたばこ祭りは、たばこ耕作が昭和59年に秦野でなくなってからも、現在に至るまで継続されています。このたばこ祭りは、前述の通り、300年余りの歴史があったたばこ耕作の終了後も継続することで、秦野の強度の歴史・文化やたばこ耕作の苦労・情熱など無形の数々の文化が受け継がれています。2018年は9月22日・23日の二日間です。
たばこ祭り、見どころは?
みどころの一つである花火大会は、昨年の2017年は記念事業の一環としてスターマインなど約2000発の花火が打ち上げられました。特に、約480メートルの水無川河川敷(まほろば大橋・・・秦野橋・・・桜橋)にフィナーレを飾る仕掛け花火であるナイアガラは、見どころ満載になります。今年もよい花火がみれると思います。
たばこ祭りの規模は、多い部類に入ると考えられます。2017年の来場者数は、2日間で34万にのぼりました。この来場者数を2017年の東京ディズニーリゾートの1日辺りの平均来場者数8.2万人になります。東京ディズニーリゾートと比較しても、その来場者数の多さに驚かされると思います。
この祭りが、このような盛大に規模になっている要因は、幾つか考えられます。①たばこ祭りの歴史と文化 ②交通の便の良さ: 小田急電鉄が東京都内の新宿まで接続されている 東名高速道路の秦野中井インターから秦野市街まで3km程度 ③花火大会の規模
これらの要素が花火大会を盛り上げている要因になっていると考えられます。①のたばこ祭りの歴史と文化は、既に多く触れました。ですので、最近の大きな変遷について触れていきます。平成19年に、たばこ祭りの華やかさを一段と強めるために、青森ねぶたを招聘し、祭りを盛り上げる施策を打ちました。
その施策を実行するにあたり、ハネトやねぶたの引き手には、市民が参加する方向性をとりました。つまり、秦野のたばこ祭りは、秦野市民参加型の祭りへと変容を遂げたのです。この変化は、ねぶたそのものも要方向に変化していきました。私も毎年見ていますが、とても華やかで見ても・参加しても最高によいものと感じています。
たばこ祭りへアクセスは?
②と③は、詳細を触れていませんので、少し掘り下げて話をしたいと思います。 ②の交通の便の良さは、新宿駅から秦野駅まで電車で1時間程度で移動できます。また、特急料金を支払えば、ロマンスカーで快適に時間短縮した移動もできます。
また、東名高速道路は、厚木市で圏央道と接続されるなど利便性が一掃に向上してきています。神奈川県秦野市 秦野駅周辺 神奈川県秦野市桜町1-3-2 問い合わせ先は、秦野たばこ祭実行員会 0463-82-51111(代表)
まとめ
季節的に秋ですが、昨今、9月も暑いですね。川沿いをあるけば、少し秋の風を感じることができます。広い範囲を歩行者天国にしていますし、川沿いに露店もとても楽しめますし、前述しましたが、2箇所でイベントしているので見る楽しみもあります。子ども向けキャラクターショーやランタン巡回、豪華賞品が当たるスタンプラリーなども楽しみですね。
もちろん、二日目の花火が一番の楽しみですが。権現山山頂からあがる花火が秦野盆地の夜空を彩る光景は圧巻。毎年グレードがあがることということも、より一層期待があがるのです。毎年、楽しみです。あなたは、どのように楽しみますか?