毎年10月末から11月5日ごろに九州の佐賀平野を舞台に熱気球の競技会があります。1980年から佐賀の嘉瀬川河川敷をメイン会場に佐賀平野上空で熱気球の競技タスクと言われるものが開催されるようになりました。当初は、地元の大学生の愛好家数名で、参加機数も10数機で開催されていたものが年々規模が大きくなり、佐賀の秋空を彩る熱気球が風物詩となっています。
佐賀インターナショナルバルーンフェスタのいつから?屋台は?
当初のメンバーのお一人と話した際に、今では世界大会のようなスケールになっているけど、大学生のお遊びで楽しんでいただけだったのだけどと言われていましたが、感慨深げでした。熱気球の競技内容は、熱気球連盟の定めにあるタスクという多種の競技があり、ルールもいろいろで、知れば知るほど面白いものです。
競技は点数制で、各競技各タスクの総合点で、優勝者以下順位がついていきます。その得点は、他の開催場所での点数とも加算され年間のチャンピオン戦にもつながる大会の一つでもあります。開催地の佐賀平野は見た目には、平地が有明海に向かってなだらかに広がっている場所なのですが、気流はたいへん読みにくく、山側からの風と海からの風の状況が複雑に絡み、フライトするのが難しいと同時に面白い場所らしいというパイロットのコメントが見受けられました。
今では、競技の行われていない時間帯には、会場内特別テント内で、物産展や特設ステージ上でも様々な催し物も開催されているので、天候に左右されるバルーンですので違う形で、一日中楽しむことができるイベントも同時に開催されるようになっています。
開催会場となっている河川敷周辺の方々は大会前から花壇の花を用意されたり、周辺の清掃といったこともボランティアで多数の参加があり、地域全体で盛り上げようという気運も大会自体のあたたかさに繋がっているかもしれません。
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ、楽しみ方
高い建物も少なく平坦な佐賀平野が広がり、北側には背振山系の山々、南には有明海が広がるロケーションで熱気球が秋空に広がります。とにかく空にふわりと百数十の熱気球が秋空に浮かんでいる景色は実に美しく幻想的にも見え、非常にのんびりした時間と空間を味わえます。
一番熱気球の醍醐味を味わえるのは、早朝の河川敷からの一斉離陸が見所です。気象状況によって実施されるか否かは、当日になってみないとわからないのですが、早朝から会場でこの光景に遭遇した時は、ドキドキしました。だいぶん前の大会ですが、開催期間全てを見たことがありますが、早朝の一斉離陸は、気象状況というより風が一番の問題となります。
朝もやの中、熱気球のバルーン部分を膨らませ、地上から気球が一斉に立ち上がり、上空に向かって上昇を始める約30分くらいの間、バーナーの音と東から差し込む朝日の眩しさと共に非常に気持ちの良い時間を味わえます。また、大会終了間近になると、夜間係留も行われ、これは、昼間の競技飛行とは違い、バルーンのバーナーと大音量の音楽で幻想的な空間が繰り広げられます。
普段の生活ではあまり見ることがない熱気球がふわり浮かんでいる空を見上げると地元では、秋を感じ、観光客の方は非日常の空を味わえるイベントです。
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ駐車場は?駅は?シャトルバス?
開催地は佐賀市嘉瀬町の河川敷がメイン会場となります。開催期間中は、JR佐賀駅から会場入り口に設置される臨時駅まで、直通の臨時列車が走ります。これでいくと、JR佐賀駅から会場まで約5分くらいでいけます。また、佐賀駅バスセンターからも会場まで、シャトルバスが臨時ダイヤで運行されています。
駐車場も河川敷南と北にかなりの広さで確保されてはいますが、来場者数が多いため毎年渋滞して駐車場待ちで数時間かかることもよくあるので、できれば公共のバス、鉄道を利用した方が、大会自体を楽しめると思います。
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
会場:佐賀県佐賀市嘉瀬町の河川敷
電話:佐賀バルーンフェスタ組織委員会 0952-33-3955