北海道石狩市を代表する秋祭りの1つです。そもそも石狩市は歴史の浅い北海道の中でもサケ漁で栄えた歴史を有し、北海道を代表する郷土料理の1つである「石狩鍋」は、明治初期の頃にサケ漁を行なっていた漁師達の賄いとして食べられていた(当時は「だいなべ」と呼ばれていた)ことで知られています。サケの歴史がルーツとなっている石狩市所以のサケのお祭りが、毎年9月の最終土日に開催されています。お祭りのお楽しみポイントを2点に絞ってご案内します。
石狩さけまつりの目玉「1つ目は石狩鍋」
1つが冒頭でも触れた「石狩鍋」、これをどでかい鍋で作り、それを来場者に1杯たったの100円で振るまう『千人鍋』という催しがあります。石狩市発祥の伝統的な石狩鍋の普及に取組む団体「あきあじの会」が、石狩の鮭にキャベツや玉ねぎ、つきこんにゃくに豆腐などの食材を白味噌で味付けし、最後に山椒をふりかけた本場の石狩鍋を約千人前作り、それをお祭りの初日、売切れ御免の先着順で1杯100円で販売しています。
石狩鍋は、2015年のミラノ万博でも北海道を代表する郷土料理の1つとして紹介されたり、2017年に埼玉県和光市で開催された「ニッポン全国鍋グランプリ」にも出展して好評を博しており、その本場の鍋を気軽に食べる事ができます。
石狩さけまつりの目玉「2つ目はサケの摑み取り」
もう1つのポイントが、「サケの掴み取り」です。これは、大変人気のあるアトラクションとなっており、2日間で計3回、各回50人だけが参加できます。掴み取りの内容ですが、参加者は胴付きを着用し、大量のサケが泳ぐいけすに入り、泳いでいる自分好みのサケを1匹、文字通り掴み取り、そのサケを持ち帰れるアトラクションです。気になる参加条件ですが、お祭り会場で1枚300円の抽選券(1人10枚まで購入可能)を購入し、その後の抽選で当たった方が参加できるアトラクションです。
私も実際にサケの掴み取りに挑戦した事がありますが、サケを掴んで持ち上げる際、当然ですがサケが大暴れします。もちろん、お子様や女性の方も参加されてますので、そういった方をヘルプするスタッフもいけすの中にいますので、誰でも参加することができます。自分で実際に掴み取ったサケを持ち帰り、それを食べるのは格別です。普段なかなか体験できないサケの掴み取り、こうした機会にぜひ体験して頂ければと思います。
上述したポイント以外にも、様々なステージイベントや体験型のワークショップも開催されてますし、それこそ多くの出店も立ち並ぶイベントとなっています。隣接する札幌市内からも車で1時間弱とアクセスしやすい「石狩さけまつり」、美味しくて楽しいので、今年も行きます!
石狩さけまつり、駐車場は?アクセスは?
札幌バスターミナル、地下鉄麻生駅から石狩行の中央バスで石狩下車後、徒歩2〜3分。
お車の場合、石狩浜海水浴場周辺の臨時駐車場に駐車可。
石狩さけまつり
会場:石狩さけまつり特設会場(石狩天然温泉番屋の湯)周辺
電話:石狩観光協会 0133-62-4611