紅葉に初めて感動したのは、小学3年生の頃、愛知県豊田市足助町の香嵐渓へ行った時です。家族で電車とバスを乗り継いで1日がかりで行きました。子ども心にバスが渋滞して大変だったのを覚えています。香嵐渓に着くと景色が一変、辺り一面紅葉していたので、時間をかけて来たのを忘れた程でした。
香嵐渓の紅葉
その後も何回か一人で紅葉を眺めに行ったり、子どもを連れてお散歩がてら出かけたりしました。車では、午前中道が混んでいなければ半日の行程で楽しむことができます。紅葉シーズンではない真夏にも行ったことがありますが、清流が涼しげで青々とした紅葉も良かったです。何回行っても心が落ち着く所です。
香嵐渓は、山沿いを流れる川の両側を散策できるように周りに遊歩道が整備されています。紅葉シーズンになると、山一面の紅葉が赤・橙・黄色の色とりどりに美しく、散策道がどこまでも続くトンネルのようになっていました。どこから眺めても綺麗ですが、少し山を登って眺める紅葉は、紅葉の色のグラデーションが美しく一番気に入っています。
ライトアップもされるようになりました。ライトによる色付けがなく、自然のままの色合いで夜空に映えた紅葉も綺麗です。待月橋は撮影スポットとして有名なので混みますが、いつも紅葉と一緒に写真を摂っています。
子ども頃、紅葉揚げという紅葉の天ぷらのお菓子を買ってもらいました。美味しかったので、家でも作れないか母に聞いた記憶があります。お店がいくつかあるので、腹ごしらえをしながら紅葉を眺めることもできます。
香嵐渓の紅葉のライトアップが美しい
香嵐渓の紅葉は、約380年前に香積寺の三栄和尚によって植えられたのが始まりとされているそうです。地元の足助町は宿場町として栄えたことがあり、古い町並みや足を助ける神様として有名な足助八幡宮があります。
香嵐渓のテレビ中継があり、地元の足助町の方々が紅葉のお手入れに日頃どのような苦労をされているかを知りました。ずっと変わらないように見える紅葉ですが、枯れてしまい伐採しなければならないこともあるそうです。
また、年間通して楽しめるような工夫もされているそうです。散策しやすいように道や駐車場が整備されており、紅葉シーズン以外にもお祭りやイベントがあります。
香嵐渓の紅葉へのアクセスは?電車?駐車場?
香嵐渓へ行くには、公共交通機関の利用が一番です。いずれかの最寄り駅まで電車で行き、路線バスに乗り換えると香嵐渓に到着します。
まず名古屋駅からのアクセスでは、東岡崎駅で電車からバスに乗り換えて行く方法があります。東岡崎駅は、名鉄名古屋本線で岡崎・豊橋方面行きの特急電車に乗車して約30分で到着できる駅です。名鉄バス岡崎・足助線に乗り換え、70分ほど行くと香嵐渓バス停に着きます。
その他にも、名鉄豊田線浄水駅経由で行く方法があります。浄水駅は、名古屋地下鉄鶴舞線とも直結している駅で、とよたおいでんバス百年草行きに乗り換えて、香嵐渓まで約60分で行くことができます。バスの本数は東岡崎駅~香嵐渓間よりも多めなので、名古屋市内から名古屋駅に出るのに時間がかかる方は、地下鉄を利用して浄水駅経由で行った方がスムーズに移動できる場合があります。
愛知県三河方面からは、名鉄三河線豊田市駅や愛知環状鉄道新豊田駅から行く方法もあります。駅構内から名鉄バス矢並線で40分乗車すれば香嵐渓に到着です。多くの観光客が訪れるので、11月の紅葉シーズンはバスが増便されることがあるようです。道路が渋滞して多少時間がずれることはありますが、バスから眺める香嵐渓の山々の景色は綺麗で、のんびりできるのでおすすめです。
香嵐渓に車で行く場合は、東海環状自動車道の豊田勘八IC・鞍ヶ池スマートIC・豊田松平IC、猿投グリーンロード力石ICから行く方法があります。国道153号線に合流し長野県飯田市方面に行くと香嵐渓です。以前は紅葉シーズンになると香嵐渓近辺の道路はかなり渋滞していましたが、2010年に足助バイパスができ足助町の街中を通ることなく通行できて便利になりました。
各所に臨時駐車場が設けられているので、事前に駐車場の位置などを確認しておくと便利です。