群馬県水上の宝川温泉を夫婦で訪れたのは、数年前の5月の新緑のシーズンの真っ盛りでありました。それに情報によりある程度は認識はしていましたが、自然の中の渓流に湧く温泉としては、其の巨大さに驚いたものでした。それでも、山の中の渓流の温泉ということで、何より秋の紅葉のシーズンが本当に綺麗で絶佳であるとされているところでも有るのです。
読み方は?紅葉は?
ただ、あまりの綺麗さに人々が大勢押し寄せてきて、日帰りもそうですが宿泊となるとなかなか予約が難しいところでも有るようです。場所的には群馬県の水上の町から、更に源流域の利根川をさかのぼり、ダム湖(藤原湖)の北から宝川という利根川の支流上流に行った地点に所在する一軒宿の温泉場になります。
温泉名は「宝川温泉・汪泉閣」といい、まさしく新・旧入り混じった建物がある大きな一軒宿の温泉場です。読み方は「たからがわ おんせん」です。湯量も現在では4本の源泉があるとされていて、湧出量は毎分1,800Lと豊富であり、一軒宿の湯量としては日本でも有数ということらしいです。
泉質としては単純温泉ということで、此れといった湯質による効能というのは特出すべきものではないのですが、何しろ周囲の環境があまりに良いので、温泉と合わせて自然の癒やしの効果が絶大だと言えそうです。温度も40℃から70℃前後もあって湯温としても巨大なお風呂が四つもあるというのは、それ自体でも充分でしょう。
元より、群馬県は全国的にも有名な温泉天国といわれ、草津温泉や伊香保や四万温泉、水上温泉など大規模な温泉郷や個々の温泉の数が非常に多い所でもあります。そして、群馬県というと関東圏にあるので東京や首都圏にも比較的近く、其の気になれば有名温泉へ日帰りでも楽にいける便利さも有るのです。
そのなかの温泉地の一つに水上の更に山奥の地に巨大な一軒宿の温泉場があるのですが、其の名前は「宝川温泉の汪泉閣」といわれているところです。宝川温泉は、新緑の季節、秋の紅葉、10月半ばから11月末くらいまで、紅葉も楽しむことができます。木々の色が移り行く風景を楽しみながらの温泉は一層温泉の楽しみを引き立ててくれます。更に、初冬の雪景色という季節感も充分に味わえられます。
混浴の露天風呂?
歴史的にはヤマトタケル(日本武尊)が発見したという開湯伝承も有るようですが、いずれにしても古い」歴史があることは確かで、宝川温泉というそのものの名前はこの地に流れる宝川に由来するとされますが、江戸期のころから昭和初期の頃までこの川の上流で銅の採掘が行われていた時分に発見されたものとされているようです。
大自然の中に溶け込むように配置されているのが、混浴でも有る巨大な露天風呂なのです。浴槽自体は4箇所あって1箇所は女性専用の露天風呂も有りますが、いずれの大露天風呂も大きな自然の岩組みや石組みで形造られ、其の3箇所全てが混浴という特別に趣(おもむき)のある温泉浴槽でもあるのです。
この温泉地は「日本一の混浴露天風呂」とも言われていて、首都圏からでも高速道(関越道)と使えば凡そ2時間程度でで行けますので、チョットしたドライブがてらユッタリと温泉気分を味わってから、その後でも悠々と日帰りでも楽しめ帰ってくることも出来るのです。 しかも、その温泉場というのは巨大さにおいては日本一とも言えるところです。
更に、これらの温泉浴槽は全てが混浴。一ヶ所は女性専用もありますので、ご安心を。もっとも、「温泉」といえば今では熟年の方が一般的で、混浴といっても老人クラブや老夫婦の方が多いとも言われますが、どっこいこちらの温泉場は特に若い女性に人気で、女性のグループが比較的多いというか、半数以上がけっこうヤング女性です。
更に、近年ではSNSで世界的にも知れ渡り、他国の温泉マニアが押しかけてきて、外国の方も入浴されているそうです。 一個一個の巨大な浴槽は全て宝川の清流の辺りにあって、全てが巨大な岩風呂になっているのですから、其の風情たるや想像するだけでも其の雰囲気がわかろうというものです。
アクセスは?
交通アクセスとしては、東京都心より車で約2時間半、関越自動車道の練馬IC→水上IC→国道291号→県道水上片品線 を 片品・藤原・宝川方面18km→宝川温泉「汪泉閣」になります。又、鉄道の場合は上越新幹線の上毛高原駅及び、上越線の水上駅になりますが、路線バスですと水上駅から約30分→宝川入口下車で運賃1,150円になります。
尚、団体や人数が多い場合は送迎バスも用意しているようです。駐車場は本館周辺に大きい駐車場がありますし、日帰り専用の駐車場も大きいのがございます。
まとめ
何しろ、こちらの日本一の混浴露天風呂は、温泉マニュアや自称温泉専門家などが好んでつけた所謂、温泉ランキングとか露天風呂部門の温泉ランキングでは東日本では横綱級とされていて、更に、人気度においても日本でもナンバーワン選出されているほどなのです。前記のように関東地域でも群馬県というの温泉県でもあり一大有名地のあるところでもあります。
草津温泉や伊香保温泉といった超有名温泉タウンもありますが、此方は全く対象的な山ん中の一軒宿でもあるのです。更には、混浴の大露天岩風呂は其の規模といえば圧倒的で、他の追随を許さないほどの自然温泉、天然温泉で、温泉は元より自然の中の癒しの効果も抜群な処でもあるのです。