私がおすすめする紅葉スポットは、意外な場所です。それは、東京外国語大学のキャンパス内の紅葉です。大学はもちろん観光する所ではなく学生の学びの場ですが、東京外国語大学のキャンパスは府中にあり、自然が豊かで緑に囲まれています。
東京外語大学の外語祭は紅葉も楽しめる
私自身、この大学で4年間を過ごし、秋は見事な紅葉を目にしながらキャンパスを歩いていました。東京外国語大学はとてもオープンな環境で、敷地はそこまで大きくなく、門もないため誰でもキャンパス内を歩けたり散歩したりすることができます。
11月の連休には学祭である外語祭が開催され、朝から夕方まで各国料理の屋台やイベントなどで盛り上がります。この時期は連日たくさんの学生や一般客で賑わい、昼間などは特に家族連れなども多く、皆それぞれ紅葉の下でピクニック気分を味わいながら楽しんでいます。
私も卒業した今でも毎年訪れ、母校の懐かしさを味わうとともに美しい紅葉を見てリフレッシュしています。
東京外国語大学の外語祭は各国の屋台が人気
私が東京外国語大学の1年生だった頃、初めての学祭ということで外語祭をとても楽しみにしていました。1年生の場合、各専攻語ごとでその言語が話されている地域や国の料理を、屋台で提供するということが決まっていました。
外語祭は5日間開催されるので、もちろん毎日料理を作らなくてはなりません。私は自分の専攻語の仲間と、作ったことのない料理をわいわい言いながら作りました。それぞれの料理班でシフトを決め、交代で料理を作ったり接客をしたり洗い物をしたりと忙しかったので、その時は紅葉を楽しむ余裕もありませんでした。
しかし、世界各国の料理が出されるのがこの外語祭の魅力の一つなので、他の専攻語の屋台の料理ももちろん味わいたくて、友達と5日間で全ての屋台の料理を制覇しようという野望を持っていました。
結局、料理の種類が多すぎて制覇はできませんでしたが、他国の料理を堪能できたと同時に、自分の専攻語地域の料理を初めて知ることができたのがよい体験でした。また、この外語祭では「外語祭マジック」と言ってカップル成立が多いという噂があり、私も1年生の頃に他専攻語の見知らぬ人から一目惚れをされた経験がありました。
私の場合はカップルにはならなかったのですが、紅葉の季節に学生ならではの青春や恋愛というドラマがあり、ロマンチックだなぁと感じていました。東京外国語大学では、世界的な言語や、その地域や国の文化などを学び、国際的な知識を身に付け、これからの地域社会や国際社会で活躍できるような学びの場が提供されています。
東京外国語大学の歴史は?
私の頃は外国語学部のみだったのですが、2012年に言語文化学部と国際社会学部に改編されました。専攻語は27言語です。大学の歴史は古く、何と明治時代まで遡ります。当初は大学ではなく、東京外国語学校という名前でスタートしました。
そこから様々な言語の学科が設立され、1949年に国立大学となりました。現在のキャンパスの前は西ヶ原にあり、私の指導教授は「とても古い校舎だった」と言っていました。現在の府中キャンパスは比較的新しく、とてもきれいです。キャンパスの敷地内も程よい距離で歩けるため、講義棟や図書館などの建物に行くのに迷うことはありません。
東京外国語大学の場所は?アクセスは?
最寄駅は西武多摩川線の多磨駅です。大学までは徒歩5分というアクセスの良さです。多磨駅までは、中央線の武蔵境駅から西武多摩川線に乗り換えます。ここで注意していただきたいのは、西武多摩川線は12分に1本という発車時刻であるため、時間に余裕を持って乗り換えることが大切です。
もう一つの最寄り駅は、京王電鉄の飛田給駅です。飛田給駅の北口より多磨駅行きの京王バスが出ているので、「東京外国語大学前」で下車してください。バスの所要時間は約10分です。