私が楽しんできたのは１１月上旬頃、富士山の麓、山中湖の南側の湖畔に位置する旭日丘湖畔緑地公園の一帯です。アクセスはマイカーです。神奈川県東部にある自宅からは早朝から西湘バイパス経由からの箱根越え、更に御殿場市街から籠坂峠を越えてのアクセスですからそれなりに時間は掛かったのですが、高速料金も殆ど掛からず、大変リーズナブルな行程でした。
旭日丘湖畔緑地公園の紅葉は？
既に籠坂峠周辺の山々の木々も紅葉が進んでおり、道中からからなり期待感はあったのですが、その期待に十分応えてくれる美しさで、大変満足出来ました。この日程の真の目的は河口湖温泉とその周辺で開かれている紅葉祭りだったのですが、目の前に突然現れた意外な美しい光景に夢中になる事が出来、良いルートを通れたものと大変ラッキーな気分でした。
籠坂峠を越え山中湖に出る突き当たりのT字路の先に、既に公園の一部が見えており、すぐにその場所は分かりました。T字路を左折するとすぐに公園の無料駐車場が位置しており、駐車も比較的楽に完了。
旭日丘湖畔緑地の紅葉はすべてシャッターポイント
持参したカメラを持ち出し、辺り一面真っ赤に染まった公園内へと出掛けて行きました。既に園内の遊歩道や公園に隣接する国道沿いには多くのカメラマンが詰め掛け、思い思いにシャッターを切っています。
私もそれに倣い、自分なりに良さげなアングルや構図を見付けては夢中になってシャッターを切っていたのですが、到着がまだ午前中の早い時間帯であり、遊歩道の路面も湿って苔むし大変滑り易い状況でしたので、足元の不注意で危うく転びそうになった事数回。高価なカメラをあと一歩で台無しにするところでした…。
それでもしばらく時間が経つにつれ薄く掛かっていた霧も晴れ、乾いた青空が姿を見せる様になると、様々な種類のカエデを主体とした紅葉は一層鮮やかさを増してきます。
一通り幻想的な紅葉の写真を撮りひと段落した後は思い切ってカメラを車内に置き、あえて手ぶらの状態で紅葉を満喫する事にしました。
湖畔の国道沿いにはコンビニエンスストアもあり、ちょっとした飲食を楽しみながらの紅葉見物にも持ってこいの条件。私は既に早目の朝食を済ませていたので、眠気覚ましのコーヒーを片手に上空を覆う鮮やかな紅葉を見つつ、ぶらぶらと歩いたのですが、澄んだ空気さえも美味しく、自然と日頃のストレスや疲労が抜けてゆく感覚が心地良かったものです。
少し違う風景が見たいと木々を抜け湖畔まで歩いたのですが、静かな湖面の向こうにはフィッシングボートやスワンボートが佇み、振り返れば湖畔沿いに赤い紅葉で縁どられ、西の彼方には大きな富士山が浮かんでいます。これまた大変美しい光景。結局急いで車に戻り、カメラを手に取って返し撮影したのは言うまでもありません。
旭日丘湖畔緑地はライトアップも紅葉祭りもあるのです
後から知ったのですが、この旭日丘湖畔緑地公園は元々このエリア有数の紅葉スポットだった様で、帰宅後調べると毎年この季節を中心に｢夕焼けの渚・紅葉祭り｣という紅葉イベントが開催されている様。
言われてみれば確かにライトアップ用の機材がセッティングされている等、道理で賑やかだった訳です。ライトアップで紅葉が飾られるという事からも分かる様に、日中も確かに美しいのですがその荘厳な光景をより感動的に見るならあえて夜間を狙うというのも良いでしょう。
ただし山中湖は標高１０００メートル近い内陸の盆地に位置しており、夜間から早朝にかけて大変冷え込みますから、防寒対策は万全にしてゆくべきです。山中湖湖畔をぐるり取り囲むメインストリート沿いにはコンビニやレストランも大変豊富。
山中湖名物となるワカサギをふんだんに使った料理も楽しめます。また晩秋で時期的には厳しくなりますが、趣味のフィッシングがてら訪れるというのも良いかも知れません。
旭日丘湖畔緑地へのアクセスは？無料駐車場は？
アクセス時間や乗り継ぎの面倒さを考えれば、山中湖や旭日丘湖畔緑地公園へのアクセスはやはりマイカーを利用するのが最も便利でしょう。湖畔には無料駐車場もあり、午前中の早い段階であれば駐車スペースにも余裕がありますが、それ程キャパに余裕があるという訳でもなく、早目に現地に到着するに越した事は無いでしょう。
私の場合、時間に大きく余裕を持って籠坂峠から一般道でアクセスしたのですが、出発地が遠く余裕が無い場合、富士五湖道路からアクセスした方が無難だと思います。
