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温泉

二岐温泉の秘湯、大丸あすなろ荘で紅葉も?

数年前の10月の終わりの頃、福島県南西部の二岐温泉というところに行ってきました。福島の秋は早いので、紅葉の真っ盛りは過ぎた感じではありましたが、晩秋の景観も乙なものでした。宿泊したのは、大丸あすなろ荘という温泉旅館です。「日本秘湯を守る会」という会に所属している宿で、その会の名前通り、とても秘境感あふれるお宿と温泉でした。2人で行ったの

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 秘湯は日帰り利用も?

で、宿泊費用としては1泊4万円ほど。「秘湯」というと設備が悪いと思われそうですが、全室ウォシュレット付きなど客室には現代的な目配りがされています。もっとグレードの高い部屋には部屋付きの露天風呂(源泉掛け流し)がありますが、予約が取れなかったので普通の洋室でした。露天付きの部屋でも、2人で5万円ちょっとのようです。温泉は、もちろん屋内の

浴場もありますが、やはり宿に沿うように流れる二岐川のふところに築かれた露天風呂と、その近くの小屋のような建物の中にある、温泉が湯船の底から噴き出す「自噴泉岩風呂」が圧巻でした。露天風呂からは渓流沿いの紅葉が間近にみられ、もう少し時期が早かったらもっと綺麗だっただろうな、という印象。「自噴泉岩風呂」の方は、源泉の温度が高いため(泉温5

3℃以上!)かなり熱めの湯船になっていますが、空気に触れることなく湯船に溜まったカルシウム-硫酸塩温泉の肌触りは絶品です。「自噴泉岩風呂」は混浴なので、女性は入るのに少し覚悟がいるかもしれませんが、それを補って余りあるお湯の良さだと思います。ちなみに私が入っている時は、他には誰もいらっしゃりませんでした。この二岐温泉の起源としては、平安

時代の中期、安和2年の頃まで遡れるそうです。当時の政変で皇位継承争いに敗れた宮人が発見した温泉だとか。徳川時代に発行された「日本名山図絵」という日本初の山岳紹介本には、この温泉が湧く二岐山が名山として紹介されていたり、平家の落人が隠れ住んでいたとも伝えられ、歴史と由緒のある温泉であることが伺えます。周辺には他にもいくつかの温泉宿がありま

すが、徳川時代から存在していたのは私たちの泊まった大丸あすなろ荘さんだけだということです。日帰り利用もできまして、午前11時から午後の2時30分までに入り、閉まるのは3時ということです。内風呂も露天風呂も利用できるのは、嬉しいですね。

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 食事はもちろん!

はっきり言うと、宿の周囲にはあまり観光スポットのようなものはありません。移動手段が車なら、羽鳥湖の周辺や白河、会津若松の方まで足を伸ばすこともできますが、ここは宿周辺の二岐山・二岐川の自然を堪能するのが醍醐味ではないかと思います。遊歩道を散策するだけでもリフレッシュできますし、遊漁期間の4月から9月であればイワナやヤマメの渓流釣りも楽

しめるようです。お昼ご飯は宿の食事処「あすなろ亭」で食べることもできます。ご当地グルメとしては、温泉への送迎バスの名前にもなっている特産品「ヤーコン」は見逃せないでしょう。アンデス高地原産の根菜ヤーコンですが、オリゴ糖やポリフェノール、その他のミネラルを多く含み、究極のダイエット野菜とも言われています。旬が秋なので、その頃に訪れれば、サラダや天ぷらで味わうことができるでしょう。

 

アクセスは?

二岐温泉 大丸あすなろ荘は、福島県岩瀬郡天栄村湯本字下二俣5。お電話は0248-84-2311です。前述の通り、周辺観光をするには車が便利なのですが、宿でゆったり過ごすだけなら電車&バスがおすすめです。我々もそうしました。電車&バスルートの行程としては、東北新幹線で新白河駅まで行き、そこから二岐温泉行の送迎バス「ゆったりヤーコン号」に乗

っていくことになります。この「ゆったりヤーコン号」ですが、料金は片道500円、1日1往復となっており、乗車前日までに宿を通じて予約する必要があります。新白河からの発車時間は午後の1時、乗車時間はおよそ70分です。都会のアクセス事情に慣れていると、かなり不便に感じられると思いますが、そこは秘湯への旅なので、それすら楽しんでいきましょう。

渋滞とはほぼ無縁なのは、いいところですね。ちなみに車で行く場合は、東北自動車道白河ICCから、県道白河羽鳥線を羽鳥湖方面へ向かい、国道118号を経る形となります。白河ICからですと、約60分の行程といったところでしょうか。

 

まとめ

「秘湯」ということで、アクセスや観光面では他に譲らざるを得ない面もありますが、私のような「自然の中でゆったり温泉を堪能したい」というニーズには十二分に応える、よい温泉だと思います。宿泊中はたいへんよく眠れた、ということも付け加えておきます。

 

 

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