仕事の関係で秋田県にすんでいたころ、よく田沢湖高原にある乳頭温泉郷に行きました。私の中では温泉の質や環境、雰囲気などそれをとっても日本一の温泉郷だと思っています。秋田駅からはクルマで約2時間、田沢湖駅からはクルマで約10分~20分のところに、7つの乳頭温泉が点在しています。かやぶき屋根と古い木の建物はどれも情緒があり、露天風呂は春から
春夏には?秋には?
夏にかけての緑、秋の紅葉、冬の雪とどの季節に行っても美しく、乳頭温泉の素晴らしさを満喫することができるでしょう。観光客で特に賑わうのは、やはり紅葉の美しい秋です。わたしが好きな温泉は「鶴の湯」と「妙乃湯」ですが、広々とした露天風呂が魅力なのは「鶴の湯」ですが、紅葉が綺麗なのは「妙乃湯」のほうで、露天風呂から流れる川と一面の紅葉が圧倒的
です。またこれほど素晴らしい温泉なのに料金が関東の温泉とはけた違いに安いのも魅力です。「鶴の湯」は600円、「妙乃湯」は800円となっています。宿泊は10,000円から20,000円前後です。乳頭飲泉の魅力は、なんといってもその言葉が示す通りお湯が真っ白なことです。強烈な硫黄の臭いと湯船の中いっぱいに広がる湯の花、情緒のある建物と露
天風呂から眺める四季折々の美しい景色など、まるで別世界にいるかのようで癒されます。効能は「高血圧症」、「動脈硬化症」、「リウマチ」、「皮膚病」など万能と言われておる、湯治湯として利用している方も少なくありません。露天風呂は混浴のところも多いです。ただ別世界にいるような夢心地な気分となり、恥ずかしさも忘れてしまうから不思議です。
歴史も観光も風情溢れる
乳頭温泉郷は江戸時代から続く歴史のある温泉です。たとえば「鶴の湯」は320年以上の歴史があり、建物もとても歴史を感じさせてくれます。大変情緒があり、新しい最新式のスパなどとは全く別物の魅力があります。かつては秋田藩主の湯治場として使われていたということで、かやぶき屋根の建物などは、警護の武士が詰めたものだそうです。もし乳頭温泉に長期滞
在できるなら、「湯めぐり帖を1,800円で購入すると、7つすべての温泉を巡ることができお得です。3つ以上回れば元が取れます。乳頭温泉の名物といえば、秋田名物でもある「きりたんぽ」です。これはぜひご賞味していただきたいです。鍋で食べても良いですし、櫛状になったものを1本買って食べても良いでしょう。「きりたんぽ」は粘り気のあるお米「秋田こま
ち」から作られているので、お腹いっぱいになるので食べ過ぎには注意しましょう。特に鍋で食べるときは、別途ごはんを注文する必要がありません。また、やはり郷土料理の「いぶりがっこ(いぶったたくわん)」も美味しいです。お土産に買って帰るのもおすすめです。周辺には日本一の透明度を誇る田沢湖があり、また周辺には映画「たそがれ清兵衛」の舞台として使
われた武家屋敷が残る角館があります。角館は春の桜でも有名なところです。田沢湖からはクルマに30分ほどです。
アクセスは?
最寄りの駅の田沢湖駅には秋田新幹線が止まります。田沢湖駅からバスやタクシーで10分ほどです。冬で大雪のときは、まれに新幹線が止まったり、交通規制がかかることがあります。レンタカーを借りると、他の場所も色々回れることができるのでおすすめです。
まとめ
日本一の温泉と言っても過言ではない秋田乳頭温泉は、死ぬまでに一度は行ってほしい温泉です。一度乳頭温泉の素晴らしさを知ってしまうと、もしかしたら他の温泉では物足りなくなってしまうかもしれません。