夏を楽しむために、インテリアも変えてみます。和のインテリアともいえる「すだれ」はとても便利です。
すだれとよしず、何が違うの?
すだれは葦(よし)や竹を材料として作られています。夏などよく家の外や中に下げてあるのを見かけますね。サイズも色々で腰高の窓用の短い物や掃き出しの窓用の180cm位ある物まで色々です。材料に細く割った竹や葦(ヨシ)などを並べて糸で編んだもので、日よけや目隠しなどの目的で使われるものです。
一方よしずは材料は葦だけ。使い方は軒先から垂らすのではなく、2m以上ある長い物なので、庭から家に建て掛けるようにして使います。外にあるので水を掛けて、更に涼しくする事も出来ます。大型で軒先などに立て掛けて使うものをいいます。海の家などでよく見かけるのが「よしず」です。
すだれの選び方は?
すだれの選び方ですが、とりあえず設置する窓を決めましょう。窓は、直射日光が入るところだけでいいと思います。外付けか内付けかにもよりますが、外側の場合、窓よりも長いものを購入すると調節しやすくなります。外に下げた方が遮光性は高いです。
室内側に取り付けたい場合は、窓全体を覆ってしまうといくらすだれでも通風が悪くなりがちなので、窓より一回り小さめ(短め)の物を買うのがお薦めです。葦と葦を編んでいる糸がしっかりしている物、又、葦自体がよく乾いて固い物が良いでしょう。
また、すだれのサイズには
44cm×80cm、110cm
74cm×90cm
88cm×80cm、112cm、157cm、180cm、220cm
96cm×80cm、112cm、157cm、180cm、220cm
176cm×112cm、157cm、180cm、220cm
といったものが、一般的に販売されています。
すだれはどこで買う?いつから使う?
すだれはホームセンターから100均、スーパーまで夏が近づくと結構色々なお店で売っています。どこで買ってもそんなに材質に差はありませんし、すだれは特に外に下げて使う場合は2~3年で寿命が来ます。
ホームセンターに行くと、たくさんの種類が販売されています。最近では、100円均一小ぶりではありますが、品質は問題ありません。また、ネットショッピングでも購入可能です。2~3年もてば良いのですから、100均の物でも良いと思います。
すだれは一年中使用しても構いませんが、通常は夏限定で使った方がいいと思います。
一年中使用すると、雨風にさらされて、汚れが目立ち、カビが発生する可能性が高くなります。
すだれは日差しが強くなったと感じたら、又、特に西日が暑いと感じるようになったら下げて良いでしょう。ただ、5月でも暑い日はありますが、日本には梅雨がありますから、やはり梅雨明けしてから下げる方がすだれが痛まなくてよいですね。
すだれを仕舞う時は何に気を付ける?
一番怖いのはカビが生えることです。外で使用の場合はカビ防止のために、よく乾燥させブラシ掛けと乾拭きをしてから、防虫剤と乾燥剤を入れて新聞紙等で包み風通しの良い湿気の少ない高いところに保管します。保管の際には上に物を乗せたりしないようにしましょう。
室内で使っていた物は埃を払う位でビニール袋や紙で等で包んでしまいます。雑巾で拭いた場合はしっかり水分を飛ばしてから、汚れが他の物に付かないようにビニール袋等に入れてしまうのも問題ありません。ですが、カビに注意です。90cm位の幅のすだれはビニール袋で左右から覆うと全体が包めます。
すだれを久しぶりに出したら黒いのは?
カビの可能性が高いです。臭いを嗅いだらカビ臭いでしょう。ちょっとのカビが発生した場合は、天日に干してよく乾燥させてください。その後、やわらかい乾いた布でよく拭き取ってください。防カビスプレーを吹き付けよく乾かすといいと思います。
しっかり落としたい方は、スチールたわしで黒い部分をこすって水洗いをすると落ちます。その後よく乾かしてから使う事が出来ます。
ただ、カビが一面に生えていたり、すだれの一部が腐っていたりする場合は廃棄した方が良いでしょう。カビが付いたまま、特に室内で使うのは健康の為にとても良くないので、ちょっとのカビなら落として乾かせば使えますが、あまり沢山の場合は買い換えた方が良いと思います。
すだれのお掃除方法は?
すだれの間にたまったホコリは、こまめにやわらか目のブラシで払い落とすか掃除機等でとってください。付着したホコリは、カビなどの原因となります。当たり前ですが、必ず風通しの良い場所で使用して下さい。湿気の多いところではカビが発生する場合があります。湿度の高い閉めきった場所では使用せず、必ず換気を心掛けてください。
また、竹ひごにはトゲがある場合があります。ヒゴに沿ってなでたりしないようにご注意ください。また、防虫剤や乾燥材を入れるとカビが生えたり、虫に食われたりせずに長持ちします。
まとめ
すだれは外に吊るしている場合、夏場の台風や強風の日は家の中に取り入れた方が無難です。元が軽い物なので簡単に飛んで行ってしまいます。
外に取り付ける時は、窓から10cm位離して付けると風通しも良くなります。今は雨戸の桟に取りつける器具や網戸に取りつける器具も売っているのです。
室内でも室外でも、すだれの巻き上げ器具は結構便利。ブラインドの様に上げ下げが出来、好きな長さに調節出来ます。
夏の暑さに負けない、そして、日本らしい夏を味わうにもよしずを取り入れてみます。