11月4日に北海道小樽市にある中野植物園にお昼頃行きました。その日はあいにくの曇り空でしたが、紅葉を楽しむのにはベストな天気。曇っていると紅葉が鮮やかに見えますし、写真も綺麗にとれるのでわくわくしながら行きました。植物園の看板に、大きく「森林浴と紅葉」と書いてある通り、公園内は、カエデの真っ赤な色と落葉樹の黄色い色でいっぱい!秋になれば紅葉はどこででも見られるけれど、こんなに綺麗な赤色見たことがない、というぐらい深紅の色をしたカエデがたくさん植わっていました。
中野植物園の紅葉は真っ赤
木も、イチョウのような大木ではなく、細くて繊細そうな梢の木ばかり。木がいっぱいある場所だけれど日差しがたくさん差し込む、高原のような場所です。地面は落葉した赤と黄色の葉で埋め尽くされていて、神秘的な雰囲気。初めてイチョウ以外の紅葉の絨毯を見ました。
園内には所々に不思議な形のオブジェや遊具がありますが、ちゃんと自然に溶け込むよう綺麗に塗装されています。遊具と紅葉を一緒に写真にとると、まるで日本じゃないような可愛らしい写真になるのでSNS映えにも最高!
こんなに紅葉が綺麗でちょっとした遊具があるのだから、デートスポットや家族連れにも人気がありそうなのに、人影はゼロ。人の多い小樽観光に疲れたら、ここでのんびりするのもいいものです。
中野植物園はハイキングのように楽しい
北海道の植物園ってどんなところかな、と気軽な気持ちで行ったら、びっくりすることばかり!入口でもらった案内のパンフレットを見ると、植物園案内ではなく山の地図のようで、まず驚きました。受付で貸出てくれる物の中に、ジンギスカン用具一式と書いてあるのに目を疑い・・植物園なのに火を使ってもいいの?道民はどこでもジンギスカンをしたがるの!?と、植物園という場所である事を疑いたくなるような、不思議な場所。
園内は木の桟橋とか歩道とかは全くなし。道も上り坂で、まるでハイキング。落ち葉がたくさん落ちているから、坂道は滑りやすくってハイヒールで来たのは完全に失敗でした。石段のようなものしかなく、手すりもない坂もあるので、転ばないよう中腰で慎重に歩きました。
道なりに上っていくと、源山登山口の看板を発見。せっかくだからと思い、進んでいくと、ゴツゴツした岩場の上に観音像がちょこんと乗っかった頂上が見えました。ハイヒールじゃなかったら登れるのに、とがっかりしながら来た道を戻りました。帰りの下り坂は登りよりちょっと怖かったです。もし雨が降ってたら石に滑って転んでたと思いました。
中野植物園は老舗。珍しい野鳥も楽しめる
中野植物園は、とても珍しい私設の植物園で、中野さんが開いた植物園だから、中野植物園という名前がついています。もともと趣味で。開園は明治41年(1908年)で、100年以上も続いています。
確かに園内に置いてあるベンチや看板からは古い雰囲気が漂ってきますが、遊具はピカピカに塗装されているので、100年以上ある老舗の植物園なんだよ、と言われなければ、そんなに年月が経っているなんて全然わかりません。
園内に置いてある鉄製の遊具は、なんと戦争の時に持っていかれず、免れたそうです。そう聞いてから遊具を見ると、なんだか立派に見えてきます。今でこそ公園でジンギスカンをする人は減ったのですが、昭和の頃は大勢のお客さんで大賑わいだったそうです。
自然が豊かな場所なので、野鳥ではオオルリ・ヒレンジャク・アオバトなどの珍しい鳥や、エゾリスなどもこの植物園で見ることができるようです。
中野植物園へアクセスは?バスが便利
小樽駅下車後、改札の右側にあるバスターミナル14番の梅源線行きに乗り、15分ほどで「中野植物園」に到着。すぐ側にバス停留所があるので、バス下車後は迷う事はないでしょう。日中のバスの本数は1時間に2本から3本なので、帰りのバスの時間はチェックしておいた方がいいでしょう。バスの料金は一律220円です。
お車でいらっしゃる方は、近くに無料の駐車場がありますのでご安心ください。
中野植物園
住所:北海道小樽市清水町26-30
電話:0134-23-3468
入園料:大人200円、4歳~小学生100円