JR肥後大津駅南口は、通院の際に利用し、年間30回ほど訪れます。イベント広場には地元の高校生が作った飾り物も置かれ、普段から親しみを感じています。住んでいる南阿蘇村には市が立たず、春の訪れを感じながら屋外での買い物を楽しみたいと思って参加しました。大津初市は、大津町の室という所にある足手荒神の例祭日が起こりです。
いつ?応援するぞ!
その例祭日には参拝客が多いことから、日用雑貨や農機具、刃物類などの市が立ったのが始まりとされています。例祭日が3月15日だったことから、初市は例年3月15日と16日に行われています。始まりは午前10時からで、終了時間は15日が午後8時、16日は午後7時です。大津初市は、現在、JR肥後大津駅南口のイベント広場で行われています。そこで初市が開かれるよう
になったのは2016年からです。肥後大津駅は、以前は北口しかありませんでしたが、熊本空港への玄関口として肥後大津駅が利用されるようになり、南口が整備されました。そのことを祝い、初市も南口で行われるようになりました。南口の方が北口よりも駅前広場が広く明るい印象で、初市にはふさわしいと思います。日用品に加え、陶器の出店や植木の出店も多く、春の
植木市の趣があります。その時買ったボケの鉢植えを、地面に植え替え、膝丈まで大きくなりました。毎年、赤い花が咲くのが楽しみです。現在、肥後大津駅は行先の不透明感に悩まされています。熊本空港への鉄道延伸を、別の駅からにすることを知事が決定し、地元の反対を押し切る形で事業が始められたためです。肥後大津駅から空港ライナーを利用したことがある地
元の人間は、皆がっかりしています。それだけに、2019年の3月中旬に行われる初市には期待しています。少しでも盛り上げたいと思っています。
市飴?飴市?雨市?
大津初市は、例祭日当日に肥後大津特産の「市飴」が売られたのが始まりです。そのため、「飴市」とも呼ばれることがあります。「雨市」と呼ばれることもあります。初市の日に雨が降ることが多いためです。熊本の雨は、関東の人なら「強い降り」と感じるような降りかたをします。傘にあたる雨の音がかなりする降りかたです。いわゆる春雨というのは、熊本にはあ
りません。そのためか、雨が降っても、地元の人はあまり気にしません。 市飴はお米の飴です。しつこくない甘さが特徴です。飴の他に焼き芋もよく売られています。肥後大津はサツマイモが特産です。焼き芋が街中で売られることが減ったので、屋外で焼き芋が食べられる絶好の機会です。会場には、白と赤の縞模様の布を張ったテントや、ピンクの垂れ幕が張られたテ
ントが多数並びます。女性や子供が好む日用品が多く、明るい雰囲気です。植木はあまり大きなものはなく、大きくても女性の肩くらいまでの高さです。持ち帰りに苦労することはありません。
アクセスは?駐車場は?
会場はJR肥後大津駅から徒歩1分です。JR肥後大津駅南口イベント広場で催されます。お問い合わせ先は、096-293-3115です。JR豊肥線は、肥後大津駅までは熊本地震の影響を受けず、支障なく運送しています。15~20分に1本の割合で運行しています。熊本市方面から来られる場合は、JR利用が便利です。自動車で来場する場合、駐車場はオークス駐車場が利用できます。臨時バスの運行はありません。
まとめ
大津初市は、春の気配がはっきりしだした3月中旬に行われるイベントです。熊本ではその頃、大学や短大の卒業式が行われ、世間的にもフレッシュな感じがする時期に行われます。植木市と瀬戸物市を合体させたようなもので、阿蘇に住んでいる人間にとっては、地元に近いところで植木市にも陶器市にも行ける便利なイベントです。当日は雨が降ることも多く、「雨市」な
どと呼ばれているにもかかわらず、嫌がられていないのがほっこりします。屋外で焼き芋を頬張りながら、好きな植木を品定めできる、春先の楽しみです。画像はイメージです。