『椿まつり』は「伊豫豆比古命(いよずひこのみこと)神社」で開催されます。この神社は通称、「椿神社」「お椿さん」と呼ばれ、地元民にとっては親しみのある神社です。愛媛県松山市の『椿まつり』は、松山市の中心部から車で10分ほど離れた場所にある椿神社で行われるお祭りです。毎年2月に3日間、開催されます。2018年は2/22(木)~2/24(土)に開催されまし
三日間通し?
た。2019年は2/11(月)~2/13(火)に開催予定です。お正月を過ぎれば次は椿まつりの話題が上がる、というほど地元の人に古くから親しまれています。椿神社の御祭神は伊豫豆比古命など4神で、そのうちの1神は「愛比売命(えひめのみこと)」と言い、愛媛県の名前の由来になった神です。『椿まつり』は全国的には有名ではありませんが、松山市民のみならず松山市近郊
の愛媛県民であればほぼ誰もが知っているであろう、地元ではとても有名なお祭りです。この椿まつりを過ぎると田おこしや種まきを始める時期になることから、『松山に春を呼ぶまつり』とされ愛媛県民がとても待ち焦がれているお祭りなのです。椿まつりの特徴は何といっても『3日間夜通し72時間開催される』という点です。椿神社前の参道は交通規制がされ、車は
通れません。1.5kmほどの参道にずらりと800もの露店が立ち並びます。毎年約50万人が訪れるそうなのですが、松山市の人口がおよそ51万人ですので、数だけで考えると3日間で松山市民がほぼ全員椿神社前に集合していることになります。愛媛県は日頃人で混雑することはほとんどありませんが、この3日間だけは人ごみにあふれる、いつもと違う光景が
見られます。松山市以外に住んでいる人も、年一回のこのお祭りには参加したいと松山市まではるばるやってくる方も多いです。愛媛の一大イベントといっても良いでしょう。
毎年一つ?順番は?
椿まつりは一年で最も寒い時期に行われます。露天には椿まつりで定番の、『おたやん飴』という飴が売られています。金太郎飴のようにどこを切ってもおたふくの顔が出てくる縁起物の飴なのです。また椿神社は『縁起開運・商売繁盛』の神様なので、縁起ものが数多く売られています。熊手、ざる、俵、宝船、扇などが売られており、毎年訪れるたびに一つずつ購入する
のが本来のやり方ですが、一度に全部買っている人も多く見かけます。椿まつりは72時間ずっと開催されています。夜、明かりが灯った椿神社を見ることができるのはこの時だけですので、いつもと違った趣のある椿神社をゆっくりと歩いて回るのがオススメです。参拝する際には、正面に構える本殿に行きたくなるのですが、まず『奏者社』にお参りをする習慣がありま
すので、まずはこちらでお参りをしてから本殿に向かいましょう。奏者社は本殿に向かって左側にあります。階段も狭く目立たない場所にあります。初めて行く方は見落とさないようにしましょう。また、中日の夕方には『お忍びの渡御(おしのびのとぎょ)』と呼ばれる神輿が出されます。神輿を担ぐ人は口に白いマスクのようなものをつけ、声も出さずに神輿を運びます。
ちょっと変わった光景ですがお神輿が出てくると、「お祭りに来た」という気分がして楽しいです。しかし最も混雑する時間帯にはなるので覚悟して行きましょう。さらに椿まつり期間中は24時間いつでも特別祈願を受けることができます。予約なしで行き、その場で受付をして、商売繁昌・家内安全などの祈願をしてもらえます。
アクセスは?
会場は、愛媛県松山市居相2丁目2−1で、お問い合わせ先は、089-956-0321です。車で行く場合は、椿神社前の駐車場は交通規制で通れませんので、臨時駐車場に停めることになります。昨年は国道33号線側の参道入口すぐ手前の、コスモ石油さんが敷地一帯を臨時駐車場にしていました。また参道周辺の住宅街の空きスペースにもところどころ臨時駐車場が設置されま
す。しかし、お祭りにかこつけて800円くらいお金を取るところがほとんどです。しかも時間帯によっては満車になってしまいますので、できればバスを使うことをお勧めします。近くに電車は通っていません。バスを使う場合は伊予鉄バス『砥部線』の『椿前』で下車します。時間帯によりますが1時間に3~4本バスが出ています。道が混雑していなければ、松山市駅から
15~20分ほどで到着します。お祭り期間中は臨時バスも出ます。今年の情報はまだ出ていませんが、椿神社からの最終バスは例年22時頃です。
まとめ
椿まつりは、愛媛の人に昔から親しまれているお祭りです。本当にたくさんの露店が出て、賑やかになります。72時間のお祭りというのは全国でもなかなかないと思います。特に商売繁盛にはご利益がある神社ですので、お店を営んでいる人に特におすすめです。近くに来た際は、ぜひ足を運んでみてください。