私は、フルーツビアが好きなんです。もしくは、ハーフ&ハーフ。ビールはお腹いっぱいになってしまうので。そもそも、ビールって?
ビールは醸造酒、フルーツビールは?
ビールは、麦芽を原料にアルコール発酵して作られた醸造酒。他にも酵母・水・ホップなどを材料として造られています。麦芽はモルトですね。大麦が主流で、麦を発芽させて、温風で乾燥。ビールの色と香りのベースになっています。ホップは毬花=まりばなといい、苦みや酸味、さわやかな香りの素になるのです。また、殺菌作用があるので、ビールの防腐剤的役目や泡立ちを良くしてくれるそう。ビールにはもう一つ大事な、パンを焼く時にも欠かせない酵母。酵母は麦芽などの糖分を、炭酸ガスとアルコールに分解し、香りや味わいの成分を作ってくれるんですね。他にも、副原材料として、米・コーン・馬鈴薯などの7種類の使用も認められています。
日本の酒税法では、アルコール度数20%未満で、麦芽の使用率が3分の2以上と決められていて、日本の基準では、スパイスが入ったり、私の好きなフルーツビアなどは発泡酒になります。ということは、最近ではカカオやジンジャーが入ったビール、ベルギービールも発泡酒になるのですね。
ビールの種類は100種類以上
ビールの様式、100種類以上あるのですが、大本は3種類。わかりやすく、「ラガー」「エール」「ランビック」の3種類。
ラガーは、ラガー酵母で低温の6度から15度で発酵させ、発酵後、酵母がタンクの下に沈降するので、下面発酵といわれています。世界的に主流な製造法ですね。
エールは、エール酵母で高めの温度20度から25度で発酵し、発酵中に酵母が上がってきて、上面に酵母の層ができる上面発酵。だから、フルーティな香りが高いのかしら。エールビアはイギリスって感じですね。
ランビックはベルギーが主流。エールとかラガーはそれぞれ醸造用の培養酵母使っていましたが、ランビックは天然、いわゆる野生の酵母で自然発酵なんです。しかも、正当なランビック製法は、ある一部のパヨッテンラント地域やゼンネ川沿いにある醸造所だけとのこと。日本でも、カンティヨン醸造所の瓶ビールでお目にかかれますね。
ラガー&エールで代表的な
ビールって色々な色が楽しいけれど、その色の楽しみは実はモルトの乾燥温度次第。温度が上がっていくと色が濃くなって、香りも苦みも深まるのです。
ペールモルト、ウィートモルト、ウィンナーモルト、カラメルモルト、チョコレートモルト、ブラックモルトとか。ビール好きな方には「あー。」と理解していただけるかも。甘いもの好きな方でも、カラメルとチョコレート、そしてブラックの色の違いにうなづいていただけるかと。もちろん、私は甘いもの好きなので、カラメル?チョコレートカラーの楽しさが好きです。苦くて分かりませんけど…。
ラガーで代表的な5種は…
日本で最も主流な黄金のビールは、ピルスナー。
軽めの飲み口で炭酸強めの淡い色のアメリカン酵母は、アメリカンラガー。
アメリカに比べて、炭酸が弱めだけど、アルコール度数の高く麦芽の風味が強いダークビールは、ボック。
本当に甘くなくて、香ばしいすっきりとした黒色は、ドイツ語で、シュバルツ。
乾燥燻蒸させた、燻製のような香りのラガーとエールの製法を混合させたのは、ラオホ。
エールで代表的な5種は…
淡いという意味のペールはイギリスの代表的なビールですが、アメリカペールなどあるのは、ペールエール。
南ドイツの伝統的な小麦麦芽の泡立ち豊なフルーティな、ヴァイツェン。
ローストしっかり、大麦とモルトの味がシッカリ濃く感じるギネスビールなどは、スタウト。
クラフトビールで明るい琥珀色のホップが強くて苦めの、インディア・ペールエール。
先ほどが明るい琥珀なら、茶色い琥珀色のドイツデュセルドルフのビールといえば、アルト。
他にもたくさん、さまざまな様式があるのです。
まとめ
世界各地でビールのコンベンションがあります。インターナショナルベアコンベンション。その中で世界5大ビール品評会は、イギリス・オーストラリア・アメリカ・ドイツ・日本も含まれているんですって。ビール飲みたくなりましたか?