神田祭は、2年に一度なんです。先週は下谷、今週は神田祭。そして、来週は三社祭。東京は秋までお祭りが続くのです。お祭りの前日の夕方には、明日への気合が入ります。普通のおじさんおばさん方が、半被を着て歩いて。
神田祭の歴史は徳川から
東京都千代田区の神田明神で行われる神田祭は「天下祭り」。神田祭、山王祭、深川祭と並んで江戸3大祭です。日枝神社の山王祭と隔年、2年に一度、斎行されます。10年くらい神田に勤めている私は、神田界隈に縄や紙垂が飾られると夏が来るな、って思うようになりました。ちなみに、祇園祭、天神祭と共に日本の3大祭りとも言われています。神田生まれ、神田育ちの友人が、もうあざが消えないし痛いからやだよー、って言ってました。笑っちゃったけど。友人曰く、江戸時代以降らしいよ、大祭りになったのは、なんて話してくれました。2基の神輿に山車などなどだったそうで、家康さん時代からの残りらしいです。2基のうちの1基は両国に展示されています。
私は、神田町内全部が参加するかと思っていたら、「全部じゃないよー、例えば小川町と駿河台のいくつかは太田姫稲荷て神社だったり、神保町の一部及び西神田、三崎町あたりは三崎神社だったり。ってよりも、基本108だったけど最近じゃ日本橋何何町?とか新規参入が結構あるんだよねー」って。基本108、煩悩の数だったとは知りませんでした。新規参入は主に、千代田区と接してる中央区とか。馬喰町とかもそう、と教えてくれました。
神輿のルートは結構広い
大きな神輿や小さな子供神輿、パレードのように色々な山車が神田明神から、大手町まで練り歩きます。大ナマズと要石は、江戸時代から人気だった曳き物。また、秋葉原らしく漫画のキャラクターの山車も出ます。今年も出すのかしら?お世話になっている額縁のお店、数寄和さんは織物を漫画のキャラクターの織物、奉納していらっしゃった覚えがあります。また、それも日本らしい素敵な色合いで、お洒落で驚いちゃいました。漫画と神様、コラボしちゃって。それも驚き。
数年前、友人と観に行って、1日目の山車を観るだけの予定が、次の日も見たくなっちゃって。両日とも昼くらいからお祭り見てました。宮入で神輿が返ってきたのを制するのとか、カッコよかった。私が一番覚えているのは、猿田彦さんが雨上がりの道路を明神下から先導してくるの、かっこよかった。天気も良くなかったから既に暗くて。暗い道路に雨がキラキラと。中央を猿田彦さんがシャンシャンと。日本って面白い国。無宗教なのに、国中に神様がいる国。
神田祭
電話:03-3254-0753
住所:東京都千代田区外神田2丁目2−16−2
お祭り前日の夕方から、半被姿の方々とすれ違います。江戸時代のことなんて、画面の中のことのようだけど、ちゃんと根付いてる。続けるってすごいこと。