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2019年の南阿蘇村文化祭はいつ?知らない人でも大丈夫?

南阿蘇村在住で、コーラスのサークルに入っているからです。コーラスサークル「菜の花くらぶ」は毎年、南阿蘇村文化祭のステージ発表に参加しています。年に1度の発表会で、知り合いに自分たちの歌声を披露できる機会です。知り合いにこそ聞いてほしいとの思いが強まったのは、熊本地震直後の

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みなの力が集まって第14回になります。

文化祭に参加した時のことでした。震災からの立ち直りを願った選曲をして、メンバー全員で心を込めて歌いました。歌詞のメッセージがきちんと伝わるように留意して歌ったところ、観客が感動してくれ、あとで「生きていて良かったと思った」と言ってもらえました。寒村での文化祭が、村人の新

たな集結の機会となることを実感しました。現在の南阿蘇村は、合併によって誕生した村です。合併前は、長陽、久木野、白水の三村でした。正直なところ、現在もその区分が対抗意識や分断意識につながっています。そのような状況を鑑み、合併によって生まれた村の一員として、どの地区出身という

ことに関わりなく、みんなで「南阿蘇村の村民」として手をつなごうということで、企画されたのが文化祭でした。会場となっている南阿蘇中学校は、現在、村で唯一の中学校です。熊本地震の時、村内で一番大きな避難所として利用され、避難所の基幹として機能しました。その時、南阿蘇中学校に寝

起きしたのは、約400人。私もその1人です。熊本地震後に、南阿蘇中学校体育館を見ると、今でも、その時の生活を思い出し、復興への思いを新たにします。南阿蘇中学校体育館の入り口付近に出店ブースがあります。婦人会によるカレーの販売が一番人気です。このカレーは、防災訓練の方法で作ら

れています。その他、村内に店舗を構えるパン屋さんから2店、ソフトクリーム屋さんから1店の出店があります。また、日曜日の昼のみ、無料で抹茶のふるまいがありますが、こちらは数量限定です。南阿蘇中学校体育館の入り口前には、石造りの階段があります。そこで、記念撮影をするグループも

あります。出店ブース付近にベンチが用意されているので、多くの人はベンチで飲食しますが、子供たちは石造りの階段でも飲食しています。文化祭初日の土曜日は、例年、講師を招いての講演会が開かれます。2018年は本橋馨さんの講演「男と女のおもろい話」でした。講演会には、文化祭でしか生

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で接することができない有名人が招かれます。傾向としては、熊本在住か出身のキャスターが多く選ばれます。文化祭のオープニングは、村内の和太鼓クラブによる和太鼓の演奏です。15分演奏が行われ、会場は一気に盛り上がります。初日は、展示がほとんどです。陶芸、パッチワーク、手縫い工芸

作品、木工細工などが展示されます。いずれも、村内のサークルに所属している人たちの作品で、力作ぞろいです。展示は2日目も行われます。2日目のメインは、ステージ発表で、各グループの持ち時間は15分です。詩吟、合唱、合気道、フラダンスなどが披露されます。ステージ発表は9時30分か

ら15時30分までです。村民の中には全てのステージ発表を見る老人もいます。会場で知人と出会える楽しみもあるためです。普段は連絡を取らない知人と出会える機会にもなっています。漫才や落語などはなく、昭和の中学校の文化祭というイメージがしっくり来ます。かなり真面目な雰囲気ですが、

誰が入っても問題はありません。寒村は知らない顔に神経質になりますが、そうした警戒感がなくなる珍しい2日間です。2019年は11月2日土曜から11月3日日曜日の2日間で村文化祭が行われます。画像はイメージです。

 

アクセスは?駐車場は?

熊本県阿蘇郡南阿蘇村 南阿蘇中学校体育館・長陽体育館

南阿蘇村役場 0967-67-1111

村内各地を結ぶ無料シャトルバスが運行されます。ただし、村外の方の利用が前提となっていないため、村外から来られる方には自動車をオススメします。325号線で立野まで来たら、149号線で南阿蘇鉄道「長陽」を目標に行くと、そこから300メートルほどです。駐車場は南阿蘇中学校のグラウンド

のほか、旧長陽村役場の駐車場も利用できます。100台以上停められます。

 

まとめ

南阿蘇村文化祭は、合併による融和を狙ったイベントでしたが、熊本地震後は、復興への思いを新たに村民が一丸となる機会ともなっています。会場が熊本地震の際に一大避難所となったところだからです。そこで1ヶ月以上生活した村民は、今も南阿蘇中学校の体育館を見ると、当時を思い出し

ます。南阿蘇村には、未だ復興途上の施設や道路がたくさんあります。公費解体はようやく2018年に終了しましたが、資材と人手が不足して、自宅の再建が進んでいない人は大勢います。地震の影響で、村内に住みたくても「元の土地に家を建てられない」という判定が出た人もたくさんいま

す。そうした毎日の憂うつを忘れ、「やはりここで頑張っていこう」と気持ちを新たにできる機会が文化祭です。熊本地震があって、3年を迎えます。復興が思うように進まず、一番辛い時期に来ており、村民は疲弊していますが、そんな南阿蘇村の底力を感じられるのが南阿蘇村文化祭です。

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