岐阜の下呂温泉に12月中旬に行きました。寒さが深まりちらほらと雪もぱらつく中「日本三名泉」として有馬、草津、下呂と言われる日本でも指折りの温泉地です。下呂一帯は真ん中に通る飛騨川に沿って温泉旅館やお食事処が所狭しと並んでいます。
日帰りはもちろん、無料露天風呂は最高。
付近には無料で入れる足湯もありますし、いくつかお風呂を楽しみたい!という人向けに「湯めぐり手形」というものも販売されています。この手形は1,300円で提携する温泉旅館の温泉を3箇所まで楽しめるというもの。購入後の期限も半年間と長いので一回で使い切らなくてもオーケーなんです。
下呂温泉は一泊1万円以下で泊まれる温泉旅館も多く日帰りで訪れる場合も一箇所1,000円ほどで入ることができます。僕が宿泊していた旅館には内湯と露店風呂があって旅館の温泉自体にもとても満足していました。ですが下呂温泉に知られざる名湯があるのをご存知でしょうか?
それが「噴泉池(ふんせんち)」と呼ばれる露店風呂。そしてここはなんと無料で24時間解放されています。そのことを知った僕はまずこの噴泉池の下見に行きました。ここはなんでも人通りが多く、とても秘湯とはいえないような場所にあるのだとか。そして行ってみて納得です。
夜中のに露天風呂満喫できる?
この噴泉池があるのは下呂の中心に流れる飛騨川の真横。そしてそのすぐ上には下呂最大の橋、下呂大橋がかかっていたんです。「これは、日中入るのは抵抗あるなあ」。そう考え僕は人通りが少なくなるであろう夜中に入ることに決めました。周りが静まり返る午後12時過ぎ。
僕は改めて噴泉池を訪れました。思った通りこの時間であれば上にかかる下呂大橋に人の影は見えません。「よし、これなら周りを気にせず入ることができるな」そう思い噴泉池に近づいていくと何やら人の声が聞こえます。僕のように夜中であれば入りやすいと考えた人がいたのでしょう、噴泉池にはすでに先客がいました。
しかも声の主は女性です。「おいおい…」と入ることをやめようと考えましたが、せっかく夜中まで待って訪れた機会です。岩の間でささっと服を脱ぎ(ここに脱衣所はありません)何食わぬ顔で僕は噴泉池へ向かって行きました。タライで軽く、お湯を体に浴びせかけます。
すでに12月の下呂はちらほらと雪も降りクリスマスのイルミネーションも輝いていました。その煌きを感じながら湯船に体を浸します。思わず「ふぅ」っと声が出てしまう気持ちよさ。先ほどまでは気になっていた周りのことも今は全く気になりません。
湯温は少しぬるめで体がカッカと熱くなるようなことはなく、ゆっくりと湯船に浸かることができました。気づけば空には星空が広がっています。下呂温泉の泉質は単純アルカリ温泉。美人の湯とも言われる下呂温泉はPH9.2。天然の石鹸とも言われていて美容や健康に効果があるそうです。
疲れた体やリウマチ、神経症にも効果が高いそうですよ。完全な野外にあって秘湯感も全くない下呂の噴泉池。僕のように夜、周りが寝静まってから挑戦してみるのもいいかもしれません。
美味しいのは?
下呂温泉には食の名物「飛騨ラーメン」「ほうば味噌」「飛騨牛」がありますが僕の下呂での一押しは下呂中心近くにあるゆあみ屋の「温玉ソフト」です。ソフトクリームと温泉玉子。意外な組み合わせに思われるかもしれませんがこれが下呂ではとっても人気のスイーツ。甘味のあるソフトクリームにプルプルの温泉卵が絶妙にマッチング。口の中で2つの味が混ざり合う味はまさに新感覚のスイーツです。下呂に来たらぜひゆあみ屋の温玉ソフトをご賞味ください。
アクセスは?
名古屋から車で約2時間30分。実はほぼ一本道で高速道路も使わずに来ることができちゃいます。旅館に泊まる予定でくるのであれば駐車場は問題なしなのですが日帰りの場合はコインパーキングや一日単位の駐車場がとても便利。僕が使用した駐車場は下呂大橋のある通り沿いにある一日単位の駐車場でした。料金は一日1,000円で使うことができます。下呂にはこう行った駐車場も多いので賢く使って駐車場代を抑えるのがオススメです。
まとめ
下呂温泉はたくさんの温泉や食がありのんびりと湯治を楽しむには最高の場所です。余談ですが下呂の温泉に入った後数日間はお肌がスベスベのモチモチ。特に源泉掛け流しの場所が効果が高いそうです。遊ぶ場所はあまりありませんが、心からゆったりしたいときには下呂を目指してみるのもいいのではないでしょうか。心落ち着く時間を過ごすことができると思います。