長岡まつり、ご存知ですか?新潟県の長岡市で行われるお祭りです。日本三大花火大会のひとつで、一番歴史が古いのです。ただ楽しいだけの祭りではなく、亡くなった方の魂や平和への祈りが長岡まつりには込められています。なので、花火を見ると感動で涙が出ます。
場所は?由来は?
長岡まつりの歴史は昭和20年8月1日の夜にB29大型爆撃機が市街地を襲い、1,486名の尊い命が失われた悲惨な歴史があります。毎年8月1日~3日で、1日は神輿など平和祭が中心で、花火は2日・3日の午後7時30分から打ちあがります。長岡まつり大花火大会は、戦争で犠牲になった方たちの慰霊と復興を祈るまつりです。
焼け野原になった1年後の8月1日に開催されたのが「長岡復興祭」で、翌年に花火大会が始まり、現在は「長岡まつり」として長く開催されています。新潟県長岡市・長生橋下流信濃川河川敷周辺で行われます。画家の山下清の有名なちぎり絵に長岡の花火があります。
「みんなが爆弾なんか作らないで、きれいな花火ばかり作っていたら、きっと戦争なんて起きなかったんだな」と有名な名言があるように、考えさせられる花火大会はここだけではないでしょうか。戦没者の慰霊と復興から始まった花火ですが、平成になってからも中越地震や水害が長岡を襲いました。
見どころは?注意点は?
長岡花火の見どころはたくさんありますが、やっぱり「フェニックス」です。「フェニックス」とは、中越地震の翌年に復興を願って打ち上げられました。信濃川いっぱいいっぱいに花火が同時に打ちあがるので、視界いっぱいに花火が映り、感動します。
フェニックスは市民の募金から始まり、最初は6か所で同時打ち上げだったのですが、今は全国から協賛金を募集し、10か所からの同時打ち上げとなって長岡花火のシンボルになりました。平原綾香さんのJupiterと共に打ちあがる花火は涙します。他にも音楽と共に打ちあがる花火はあって、毎回鳥肌が立ちます。
長岡花火を見たら、他の花火大会は見られません。全国的にも有名で、こんな歴史ある大きな花火大会なのに競技花火はエンディングに少し上がる程度で、地域密着型の長岡花火はすべて地元企業が出資して花火を上げています。県外から来た人たちは、打ちあがる前の企業名やローカルCMなどの宣伝はなんのこっちゃ分からないと思いますが、そこがまた長岡花火の良いところです。
仮設トイレがたくさん並んでいますが、それでも混んで並んでいることがあります。「仮設トイレ使いたくない」と我慢していると、帰りの大渋滞は我慢するのに必死で冷や汗が出るので、我慢せずにトイレに行きましょう。(私の体験談)長岡まつりは8月の猛暑真っ只中のときに開催されます。
もちろん外なので屋根がありません。「熱中症になって楽しみにしていた花火が見れなかった」なんてことのないように日傘で日陰を作ったり、水分補給をこまめにしましょう。
駐車場は?
長岡花火は全国の旅行会社がツアーを企画しています。周辺に臨時駐車場もありますが、田舎なので車社会です。近所の人でも車で来るので、駐車場は早朝に来ないと空いているところは無いです。
夜の花火なのにお昼ごろから周辺では渋滞が発生し、花火大会直後は通常8分くらいで到着する場所が3時間もかかったなんていう情報もあり、帰りは車がまったく動きません。ツアーバスも渋滞に巻き込まれるので、電車が一番確実と思われます。大手大橋や長生橋でもナイアガラ花火を上げるので交通規制がかかります。
まとめ
花火大会が終わったら花火師さんに「ありがとう!」と感謝を込めてライトを照らすので、スマホのライトなどでもいいので光るものを持って行きましょう。スマホは充電が気になるのでペンライトが一番良いです。
カラフルなペンライトは帰りの際、目印になるので、はぐれる心配はなさそうですし、夜道を照らしてくれるので重宝しますよ。会場は、新潟県長岡市・長生橋下流信濃川河川敷周辺(長岡市岡村町)です。お問い合わせ先は、一般財団法人 長岡花火財団一般財団法人長岡花火財団 0258-39-0823