大切な人がお亡くなりになってから初めて迎えるお盆のことを新盆と言いますが、なぜ新盆が重要かと言いますと、一般的にお盆にはお亡くなりになった方々がこちらの世界へ帰ってくると言われています。お亡くなりになったかたが、初めて帰ってくるのが新盆ということです。
初めてのお盆は特別です。
初めてのお盆というのは特別であり、特別に祝うというのはお亡くなりになってから最初のお盆だけです。食事の席を設ける方や親しくしてくださった方々をお招きしたり、お声がけしたりすることも新盆ならではです。
ここで少し悩んでしまうのが、来てくださった方々から頂いた香典や頂き物等へのお返しです。まず、必要なことはお呼びした人数よりも少し多めにお返しを用意しておくことです。来てくださった方の人数が増える可能性もありますし、実際の来られなかった方へのお礼は後に郵送することになりますので念のために多めに用意しておくと、足りなくて焦ることはなくなります。
新盆いらした方へのお返しはどのようなものがよいでしょう?いつまでに?
お返しの品として好ましいのは実用性があって、日持ちがするものです。夏は食べ物などは痛みやすいので不向きだと言えます。
お返しとして一般的に好ましいのは、あっても無駄にならない洗剤系です。洗濯用の洗剤、食器洗い用の洗剤などはどのご家庭でも使います。あとは、ゼリーやそうめん、日持ちのする冷蔵不要の和菓子や個別梱包の焼き洋菓子なども日持ちがするので安心ですね。普段、ご自身で買うことの無い、少し高級感のあるお菓子や食べ物はいただくと嬉しいものです。
もし可能なら、洗剤系と食品系を半数ずつ用意しておくといいかもしれません。お越しいただいた方に合わせてお渡しするのもいいですし、思いの外多めの香典や頂き物を頂いた時に洗剤か食品でお返しするのが申し訳ないなと思った時は両方をお渡しすることができます。
お送りくださった方々にはどのようにお返ししたらよいでしょうか?いつまでに、予算は
実際に起こしいただけなかった方や来客がご帰宅後に多額の香典に気づいた場合のお返しは目安としては2週間以内が良いと言われています。
お返しの予算は一般的に頂いた額相当の3分の1と言われています。ご家庭によっては、お越し頂いた方と一緒にお食事をしない代わりにお弁当をお持ち帰っていただくこともあるそうです。
実際にお越しいただいてくださった方同様、いただいたお心遣いの3分の1程度の予算のお返しとお手紙を添えるのが礼儀とされています。
いらした方へのお礼状は、どのような文面が好ましい?
いらしてくださった方や実際にお越しいただけない中、お手紙やメールをイアただいた場合にどう返せば良いのか困ってしまうこともあると思います。
新盆は地域によって7月に行われる地域と8月に行われる地域があります。一般的なお礼状は、故人の名前と差出人の名前を明記し、暑い中来て頂いたことに感謝していることを伝える内容が好ましいです。ハガキで出すのであれば縦書きが良く、最近では印刷サービスなども活用されています。
文面の一例としましては…
お暑く多忙な中 お集まりいただき 感謝の気持ちと共に とても有り難く存じております
短いですが ご挨拶とお礼を申し上げさせていただきます
など、簡潔でかしこまりすぎていないものが好ましいです。
上の文面をお読みになって、お気づきの方もいらっしゃるかとも思いますが、新盆のお礼文では句読点「。」や「、」を一切使いません。お気を付けください。
まとめ
お盆は、心を伝えたいので、お返しを送る期間に関しても、お手紙をお送りするのもお心遣いをいただいてから2週間以内にお返しすることが好ましいと言われています。忙しいこともあると思いますが、心届くようにお送りしましょう。