宮城県では1月14日に一年の無病息災と家内安全及び商売繁盛を願ってどんと祭が行われます。正式名称は松焚祭(まつたきまつり)と言われていますが、通称どんと祭と呼ばれています。
どんと祭りは松焚祭(まつたきまつり)
このお祭りは宮城県ではいろいろなところで行われていますが、一番盛んなのが国宝の仙台市大崎八幡神宮です。大崎八幡神宮は伊達政宗が仙台に開府後に仙台城の北西の方角にあたる現在の場所に移したのが始まりと言われています。更にこのどんと祭は嘉永3年(1850年)頃の仙台年中行事絵巻に様子が描かれて
いて300年の歴史があるといわれており、2005年に仙台市の無形文化財に指定されています。どんと祭とは、各家庭や会社で正月飾りやお守りなどを持って大崎八幡宮に行き、そこで正月飾りやお守りなどを山のように積み上げてお焚き上げします。その御神火に当たり無病息災、家内安全、商売?盛をお願いするものです。
どんと祭りの名物は
このどんと祭には屋台も数多く出店し参道の両側にぎっしりと並んでいます。焼きそばやお好み焼き等帰りがけに屋台で買い物をする方も多くいます、また、無料で甘酒を振舞って休憩できる所もあります。この時期は寒い日が多いので体が温まって助かります。もう一つどんと祭の名物として裸参りがあります。裸参りは白鉢巻き、さらし、白足袋など白装束に身を包み口には含み紙を加えて神様に捧げる供物や提灯を持って鐘を鳴らしながら大崎八幡宮を目指してきます。
女性や外国の方々の参加が増えていて全体としても裸参りの方の人数が増加しています。どんと祭りの際の「御神火」に向かって、裸で参る勇士も名物です。裸参りはグループで行います。町内会や企業及び大学のサークル等の単位で参加し、雪が舞って気温が低い日は寒くて震えている方も見かけます。また参道では裸参りは一般の参拝者より優先されますので、裸参りの行列が来ますと、一般の参拝者は参道を譲ります。
参道には約100段ある階段が最後の難所です。階段を登りきるとお焚き上げの場所になります。どんと祭には飲食店等方も営業が終わってからお参りに来ます。それなのでお焚き上げの火は深夜遅くまで消えることはありません。この行事が終わりますとお正月が終わったと実感します。
アクセスは?
例年10万人の参拝者が来るようです。この大崎八幡宮は県道31号(前は国道48号線と言いました)沿いにありますが、夕方5時以降は交通規制があり、シャトルバス以外大崎八幡宮まで入ってくることはできません。自家用車は近くの臨時駐車場へ駐車することになります。通常は、北側の本堂のそばの駐車場が使用できるので、祖母はそちらを使っています。
途中にお休み処もあるので休憩でき、年寄りにも優しいです。根本邸に駐車場は狭いです。お祭り時、以前私が行った時は参道の入り口に16時30分頃ついたのですが参拝者の制限が行われていまして、通常ですと10分もかからず本殿まで行けるのですが、参拝者が多くて通行規制にあたってしまいなんと1時間もかかったことがあります。階段には警備の方もいて参拝者の状況や裸参りの列などを見て参拝者の通行規制を行って安全を確保していました。
参道の後も人出で思うように動けず本殿で参拝するまでに更に30分掛かってお参りしました。これは一番時間がかかった思い出です。会場は、大崎八幡宮で、仙台市青葉区八幡4丁目6番1号です。お問い合わせ先は、022-234-3606。ちなみに、臨時バスなど出ていますが。大崎八幡までは連れて行ってくれません。交通規制があるから?かもしれませんが、近くの停留所まで、連れて行ってくれます。
まとめ
元旦やお祭り以外そんなに混むことはありませんが。元旦の混雑だって、東京のお参りに比べれば空いています。「御神火」あたって、一年の無病息災、家内安全を願いましょう。