箱根・小湧園から更に旧東海道沿いに坂上に上がった所にある蓬莱園に、11月下旬のベストシーズン中に訪れる事が出来ました。
箱根、蓬莱園の所要時間は?日帰り温泉も楽しめる。
神奈川県東部からの日帰りで、果たして渋滞無く現地に辿り着けるか心配だったものの、早朝の比較的道路が空いている時間帯を狙って箱根入りし、また滞在も1時間程度の短時間だった為、運良くストレス無しで観賞する事が出来ました。
当初は午前中一杯まで掛け、他に幾つかの紅葉スポットを回るスケジュールも立てていたのですが、蓬莱園の紅葉とそれらが織りなす風景が素晴らしかった為、少々長く楽しんだ後は足早に去り、日帰り温泉に浸かって帰路に着く事にしました。
旧東海道の勾配が道路最高地点に向けて最もきつくなるロケーションに位置する蓬莱園。周囲には箱根の深い山並みが広がり、その所々が色づいているのも確認出来ましたが、それにも増して華やかなのが園内の紅葉。
園内に数多く植えられたモミジ等の樹木が燃える様に真っ赤に染まり、透き通った晩秋の青空に映え大変荘厳な光景を作り出しています。蓬莱園の園内はアップダウンが強くメリハリがあり、立体的な紅葉を楽しむ事が出来ます。
それは園の脇を通る旧東海道沿いからでも大変目立つ程で、かつて晩秋にそこを通り過ぎる度に気になっていた程。今回何とか近隣の道路脇に車を停める事が出来、ようやくその素晴らしい光景を間近に眺め堪能する事が出来たのです。
まだ緑の下草が若干多く気になる部分もありましたが、坂を降りて紅葉に囲まれた広場に落ち着くと、急に周囲が静かになり澄んだ空気に小鳥の鳴き声も綺麗に響き渡ります。すっかり感動し、手にしたカメラの保存容量が一杯になってしまうまで夢中になり写真を撮り続けたのは言うまでもありません。
蓬莱園の入場料は?三河屋旅館所有の庭園
こんなに素晴らしいスポットなら、忙しなく車で訪れるのでは無く、最初から駐車スペースを気にせずにすむ登山鉄道に乗って訪れ、のんびり昼食を取りながら楽しめば良かった、と後悔する程でした。もっと経済的に余裕があれば、この園の隣に位置する三河屋旅館に部屋を取る事も考えられたのでしょうが…前述の様に、蓬莱園は隣接する明治創業の老舗、三河屋旅館が所有する庭園であり、現在は紅葉シーズンに限らず公園として一般にも公開されています。
管理は箱根町に委託されており、箱根有数の紅葉スポットという事もあり常に美しく手入れがなされています。個人所有にも関わらず自由に入園出来、気軽に美しい紅葉を満喫出来る庭園は中々無いでしょう。
アップダウンが結構きつい為、蓬莱園へのアクセスあるいは園内の散策でかなりの脚力を使ってしまう可能性も高いのですが、それらによる疲労はほぼ隣接している小湧園の日帰り温泉で十分に癒す事が出来ます。
蓬莱園へアクセスは?小涌谷駅から千条ノ滝も楽しめる?
蓬莱園は小湧園の中心部にも程近く、車を利用しないアクセスなら箱根登山鉄道の小涌谷駅が最寄りとなり、最も便利な方法に違いありません。車内は混みあうケースもありますが、少なくとも渋滞知らずな点は助かります。
箱根登山鉄道の小涌谷駅から蓬莱園も歩いて5分くらいですので、手堅いのは電車といえるでしょう。駅から蓬莱園へ向かう途中で千条ノ滝にも向かえるので、楽しむルートが一つ増えるかもしれません。
駅からのルート上にも所々綺麗な紅葉が見られ、のんびり楽しみながら目指す事が出来るでしょう。公共交通機関であれば後は路線バスがあるのですが、箱根名物(?)の紅葉渋滞に嵌る可能性は高く、時間的に余裕が無い人やトイレが近い人にはあまりお勧め出来ないアクセス手段となります。
最後に、私が行った様な早朝からのマイカーでのアクセス法が挙げられるでしょう。ただ路駐スペースが殆ど無いエリアですから、周囲の迷惑を考えれば極力避けた方が無難。また旧東海道の通行量の少なめな朝方に限定される方法です。
あえてマイカーを使いたいのであれば、近くの宿泊施設を予約して宿泊込みで訪れ、堂々と専用駐車場に駐車した方が不安無く楽しめる筈です。なお短時間を利用しマイカー訪れる場合、小湧園脇から伸びる県道734号線沿いに強羅や早雲山方面を目指せば、そちらの紅葉スポットも同日中に楽しめるスケジュールも組めるでしょう。