2016年の11月下旬、ふと思い立ち、生田緑地へ出かけました。色づき始めた紅葉を堪能し、夕方まで敷地内をのんびり散策。去年の秋の日曜日、ふと思い立ち、久しぶりに友人と、生田緑地へ足を運びました。子供の頃はよく訪れた場所ですが、大人になってからは初めて。
生田緑地にはプラネタリウムや岡本太郎美術館があり、
晴天の中、綺麗な空気を吸いたくなったのです。自宅から、歩いて緑地へ。向ヶ丘遊園駅前を通り過ぎ、ダイエーの先へ行くと、ゆるやかで長い坂道が。登りきると、薄く汗をかいていました。私や友人には良い運動でしたが、お年寄りには、この坂はキツイかもしれません。
さて、坂が終わった場所は、もう生田緑地の入口です。遠くまで木々や山が見え、鳥の声が聴こえて、すでに非日常的な雰囲気。石畳の道を歩いて進むと、敷地内に点在する色々な施設が見下ろせました。昔からある「日本民家園」。プラネタリウムを内包する「宙(そら)と緑の科学館」は、以前より綺麗になったような。
子供の頃はなかった「岡本太郎美術館」は、小高い山の中にあっても、独特なデザインの建物が目を引きます。さて、どこから見ようか……。同行の友人と相談し、まずは広場へ向かいます。宙と緑の科学館に面したこの場所、ベンチがあちこちに配置され、緑に囲まれて、日光浴にはもってこいのスポットです。
飲み物の自動販売機や、ちょっとした物を売る売店もありますし。今回は入りませんでしたが、科学館の中にもカフェがあり、食事やお茶が出来るようです。そして、広場の一角には子供の頃からある、古い汽車の車両が!まだ残っていたことに、なんだか嬉しくなりました。
国鉄(今のJR)で使っていた、ブルートレインなのだとか。中に入り、座席に座ったり、窓から外を眺めたり、休憩スペースとして使われています。今も昔も、お子さん達に大人気。ちなみに、中で飲食は出来ないみたいです。
もう少し歩こうと、階段を登って展望台へ。割と急な階段ですし、木で出来た段は雨が降ると滑りそう。お年寄りや身体の不自由な方には、ここも移動が大変かもしれません。上がり切ると「桝形山展望台」へ。
広々とした場所には遊具やベンチがあり、フリスビーで遊んでいるグループがいました。そして何といっても、特筆すべきは見晴らしの良さ!遠く都心のビル群や多摩川などが、ぐるりとパノラマ状態で360度見られます。
そして、いっぱいの木々。少し早かったのか、葉は色づき始めたばかりのようでした。それでも、周りの山々に赤や黄色の葉がちらほら見えて、嬉しかったです。もう少し寒い時期なら、真っ赤な紅葉や楓を見られたのでしょうが……。
展望台の中をぐるりと歩いて、森林浴を楽しみました。名前は分かりませんが、鳥の声も聴こえました。後で調べると、ウグイスやメジロ、ムクドリが見られる場所だそうなので、バードウォッチングにも良いかもしれませんね。
散歩の後はお腹が空いたので、階段を降りて「岡本太郎美術館」へ。まずは併設のカフェへ行き、腹ごしらえをしました。私が食べたのはサンドイッチですが、太郎氏にちなんだパフェなど、オリジナルのメニューもありました。
しばらく休んで元気を蓄えてから、ミュージアムへ。パワフルな作品の数々に圧倒され、見終わった後には妙に疲れてしまいました。本当は、日本家屋を見学できる「日本民家園」へも行きたかったのですが。でも、綺麗な空気と自然、そして芸術まで堪能出来て、大満足な一日でした。
生田緑地の所以は?お土産も芸術的?
かつて、源頼朝に仕えた武将が城を築いた跡地だそうです。今ではお城はありませんが、広大な敷地に雑木林や展望台などを配し、自然を満喫出来るお出かけスポットです。
敷地内には有名なアーティスト・岡本太郎氏の美術館がありますが、彼をイメージした唐辛子入りの最中「太郎の夢」は、土地の名物お菓子です。向ヶ丘遊園駅・南口近くの和菓子店「三吉野」さんで購入出来ます。
生田緑地へアクセスは?駐車場は?
小田急線・登戸駅から徒歩25分、向ヶ丘遊園駅から徒歩13分です。また両駅からはバスも出ており、「生田緑地入口」で下車すれば、すぐです。登戸駅から出ている「藤子・F・不二雄ミュージアム」行きの送迎バスも使え、こちらは無料ですが、時間により混雑することもあります。パーキングもあり、自家用車やバイクでの来園も可能です。