宮城県仙台市で毎年秋に開催されるよさこい祭りです。2017年で20周年を迎えるため、春の青葉祭り・夏の七夕祭り・冬の光のページェントと並んで四季を彩る仙台の新たな名物となり始めています。
みちのくYOSAKOI祭りはいつ開催?
毎年10月初旬、体育の日の前日と前々日に2日間に渡って行われます。2017年は10月7日と8日の二日間、開催されます。よさこい祭りといえば高知県高知市で行われる高知よさこい祭りが発祥であり、これが最も歴史が深く60周年を超えています。
高知よさこい祭りが始まったのは戦後復興と地域活性化を目指すためであるといわれていますが、これが現在まで続き地域に根差していることからもわかる通り、よさこい祭りには市民に元気と活力を与える力があります。このため東北でのよさこい祭りの開催を通じて、東北を盛り上げていこうという趣旨のもと行われています。
みちのくYOSAKOI祭りの参加ルールは?踊りも歌も圧巻。
よさこいのルールは「曲に民謡が入っていること」、「手に鳴子という楽器を持って踊ること」という2つのルールが守られていればよいという非常にシンプルなものです。このため参加への敷居はとても低く、老若男女問わずさまざまな踊り子たちが参加しています。また曲もジャズアレンジやポップ調などさまざまなものがあり、衣装も華やかであったり、あえて質素にしているものもあるなど目でも耳でも楽しめるという特徴があります。
みちのくYOSAKOI祭りでは仙台駅前や勾当台公園、市民広場のメインステージ、定禅寺通りでのパレード会場をはじめとして、街のいたるところが会場になります。このため衣装、曲、踊りを間近で楽しむことができます。
またみちのくYOSAKOIコンテストでは、全国から集まったチームが高レベルな演舞を披露し、毎年メインステージ前は多くの観客でにぎわいを見せています。私自身も夜のメインステージ会場で踊らさせていただいたことがあるのですが、大量のスポットライトを浴びながら大観衆の前で踊るという経験は、興奮と感動が入り混じるすばらしいものでした。
さらに面白いのは総踊りというものです。これは簡単で楽しい振付の踊りを会場で流し、踊り子も見ている人も全員が体を動かして楽しむ踊りです。みちのくYOSAKOI祭りでは各会場で総踊りの曲が随時流れるため、多くの踊り子と観客が一緒に楽しそうに踊っている姿が見られます。はじめは恥ずかしそうにしていたお子さんも、手を取って一緒に踊ればすばらしい笑顔を見せてくれます。
またグルメも見逃すことができません。会場には多くの出店が立ち並んでおり、秋の味覚をはじめとしてさまざまな料理が販売されています。仙台名物の牛タンをはじめとして、秋の名物である仙台風芋煮などなど、満足のいくものばかりです。
また祭りにはついて回る問題である開催後のゴミの散乱も、みちのくYOSAKOI祭りでは見られません。これは地元仙台の学生よさこい団体をはじめとしたボランティアが開催後のゴミ収集を積極的に行っているためで、いかにこの祭りが地域に根差し、大切に守り育てられているのかを感じさせます。
みちのくYOSAKOI祭りへのアクセスは?
開催地は仙台市中心部、仙台市営地下鉄南北線・東西線沿いの広場や公園なので、地下鉄を使って会場間を移動するのが便利です。土日フリーパスといった地下鉄乗り放題のチケットを購入すると格安で楽しむことができます。逆に車の場合は仙台市中心部で駐車場を探すのが難しくなると思います。
県外から見に来られる場合は新幹線や高速バスでの移動が主となると思いますが、仙台駅を出てすぐ目の前の会場もあるため見ごたえがあると思います。
会場:市民広場、勾当台公園、地下鉄旭ヶ丘駅前、泉区民広場、JR長町駅西口広場、JR仙台駅西口ペデストリアンデッキ、定禅寺通、JR仙台駅東口
電話:022-268-2656