私は、関西の田舎に住んでおりまして、桜や紅葉などは近所の散歩の途中にいくらでも見ることができます。そんな私が、今まで見た中で最高の紅葉の名所だと実感しましたのが、京都の紅葉の永観堂(禅林寺)です。
永観堂の紅葉は?お土産は?
こちらには2014年11月の末と2016年11月の末に参りました。特に2014年の秋の紅葉が素晴らしく、旅行会社のパンフレット写真のように、紅葉が燃えるような赤に色付き感動いたしました。紅葉がきれいに色づくのは、夏に充分な日照時間と雨にも恵まれ、秋には 、昼夜の寒暖差が大きい年だそうです。2014年はまさしくそんな天候に恵まれた年だったのだと思います。
京都生まれの友人が誘ってくださったのですが、彼女にはその年が紅葉の当たり年だと知っていたのでしょうね。2014年は、本当に紅葉が素晴らしくて外国の観光客の方も多く、放生池の周辺で写真の撮影を多数頼まれたことを覚えています。2016年の秋は家族と永観堂を訪れたのですが、売店で三鈷の松を無料で配布されていたので、いただいて帰りました。
三鈷の松と言うのは、永観堂の御影堂の横にある松の古木の松葉のことをいいます。一般的に松葉は2本だそうですが、三鈷の松は、松葉が3本あるそうです。三鈷の松は持っていれば幸せになれると伝えられているそうです。三鈷の松を財布に入れると、お金が貯まる、箪笥に入れると服がたまると言われているそうです。私は、それ以来、財布に入れて持ち歩いています。ご利益を授かっていると信じていますが・・・。
美しさは、古今集にも。ライトアップはいつから?
永観堂(禅林寺)は貞観5年(863)に創建されたそうです。また、平安時代には藤原関雄によって古今集にも詠まれていたそうです。
•奥山の岩垣紅葉散りぬべし、照る日の光、見る時なくて
このあたりから、もみじの永観堂と評されるようになったのでしょうか? また、永観堂には七不思議と言うものがあるらしいのです。
・一つは私がいただきました三鈷の松
・抜け雀
欄間に5羽の雀が描かれていたのですが、実物そっくりで一羽が絵から抜け出し飛び立ったそうです。
・悲田梅
永観律師の植えられた梅の木だそうです。
・臥龍廊
御影堂•阿弥陀堂•開山堂に続く廊下で、廊下がまるで龍がうねっているようであることから付けらたそうです。
・木魚蛙
三鈷の松のそばに住む蛙のことらしいです。木魚を叩いたような音で鳴くらしいのです。最近、蛙もあまり見かけることが少なくなったので、ぜひ一度聞いてみたいものです。
・火除けの阿弥陀
応仁の乱で火事が起こった際、右手が焦げただけで済んだ阿弥陀如来座像のことだそうです。火除けの阿弥陀様と信仰されているそうです。
・岩垣もみじ
多宝塔の近くの急斜面に生えているもみじのことです。
永観堂では11月の夜になると紅葉が毎年ライトアップされるそうです。私は夜の紅葉を見に行ったことはないのですが、ライトに照らし出されて幻想的な光景を見ることができるのではないでしょうか?また、近くに南禅寺もあり、歩いて行ける距離なのでそちもおすすめです。例年のライトアップの期間は11月上旬から12月初旬だそうです。時間は午後5時30分から午後8時30分で、閉門は午後9時なので、お気を付けください。ちなみに、夜間の拝観料は600円です。
アクセスは?
JR京都駅から市バス5系統「南禅寺永観堂道」下車徒歩3分地下鉄烏丸線「京都」から「烏丸御池」にて地下鉄東西線六地蔵方面行き乗り換え「蹴上」下車徒歩15分です。車だと調べたところ、タイムズ永観堂前という駐車場などかありますが、紅葉の季節は混むのでできたら電車などの公共交通機関がいいかと思います。
まとめ
南禅寺あたりの湯豆腐もおすすめです。私も家族と行きましたときに、奥丹で湯豆腐をいただきました。すごい行列でしたが、意外と流れはスムーズですぐ席につけたような記憶があります。湯豆腐が美味しいのはもちろんですが、お庭の景色が美しく、思わず写真を撮ってしまいました。行ったことはまだないのですが、順正という湯豆腐のお店も有名です。ぜひ一度秋の京都にいらしてみてください。