2014年の10月初旬の頃でしたか、群馬県の草津温泉の宿を出てからになりますからおおむね、11時ころから13時頃の昼時の時間でした。草津から志賀高原を通る「志賀草津道路」から向かったのは高原の湯・万座温泉の日帰り立ち寄り湯の「万座高原ホテル」の温泉でした。
日帰り利用できる混浴?
万座温泉といえば冬のスキーでも有名なところで、夏は避暑地となっている温泉行楽地で、上州高原の一角にあるところです。此方のホテルはプリンス系の万座温泉プリンスもあって、この高原ホテルも同系列のホテルということになっているらしいのです。
標高が実に1,800mm以上も有る山の中の温泉地で、本来なら麓の草津鹿沢口の国道から専用の有料道路も有るのですが、料金の1,000円がもったいないのと、志賀草津の高原ムード、紅葉を楽しむためにも敢えてこちらの道を選んだわけです。志賀草津道路から県境の渋峠のやや手前を万座方面に左折すると、曲折した下りの道から直ぐに万座温泉に付きました。
この辺りへ来るとさすがに周辺は硫黄の匂いが漂いはじめていて、気がつくと右手の山塊の斜面部分は噴火の跡らしい白い荒涼とした山肌が広がって圧倒されるほどです。温泉街?には巨大なホテルの日進館やプリンスホテルなどもありましたが、お目当ての高原ホテルはホテル街の下の方にありました。
建物は高層階の建物と湯小屋らしい和風の建物が見て取れます。フロントに日帰り料金を払って、イザ、温泉浴槽へ。こちらは、「石庭露天風呂」と行って岩盤や石組で作られた浴槽が8ヶ所ほどあって、更衣室は勿論男女別々ですが、全てが混浴ですから当然ながら男女一体型のお風呂ということになります。
それにしても火山性の硫黄泉らしく渋い硫黄の匂いと白色の白濁した温泉になります。実は此方の万座温泉では結構に女性にも人気らしく、多くの若い女性達が好んで入るそうですが、その理由は石庭という名前もそうですが浴槽が集中していて、その周囲が広大な展望に恵まれていることです。
ただ、混浴と言っても女性は水着のようなものはノーですが、バスタオルや浴衣を巻いて入浴することができるのも人気の秘密なんでしょうね。真昼間だったせいか、広大な露天風呂にはそんなに人はいませんでしたが、それでも女性達も各種有る全部の浴槽には入りたいと思うのは人情でも有るのですし、楽しみでも有るようです。
勿論、男性もマナーとして、湯船から出ているときは腰の部分に然りとフェイスタオルを巻きましょう。因みに、同浴したときに思い切って女性たちに話をかけてみましたところ、小生と同郷の神奈川県ということで意気が合ってしまいましたが、仲間4人は職場の同僚ということで昨夜は志賀高原のホテルに泊まったらしく、この後、草津温泉で更に温泉を楽しむということでした。
泉質は?お肌がしっとり。
こちらの万座温泉は草津温泉から山一つ隔てたところにあって、泉質としては同じ硫黄泉でも草津の温泉は透明で強酸性なのに比べて、此方の万座温泉は同じ硫黄泉でも白色・白濁の温泉で癖のない軟らかい泉質が特徴なのです。従って、女性たち、特に行動的な女性たちにも人気があるのでしょう。
このホテルの温泉施設は、前述しましたが8つの浴槽、湯船を完備していて、その他にも館内には宿泊者用の大きなお風呂もあるようで、こちらの万座温泉の中でもこのホテルの温泉施設としては最大級ともされていて、代表的なものの一つに先ほどの「石庭露天風呂」というのがあって、他に類のない絶景と広さを持つ素晴らしい温泉浴槽なのです。
ところで、山中の此等の名物温泉が十分に満喫できたところで、 此のホテルの特徴は先に記したように白濁した温泉なのですが、実は万座温泉の中でも唯一ヶ所といわれる黄色、あるいは緑がかった色をした変わった色をしていて、これらの温泉も充分に楽しむことができるのです。
その理由は万座高原ホテルは三つの源泉を持っているとされていて、これらの特徴あるお湯を引いているためともされているようです。開湯の歴史な時期や理由はわかっていないようですが、何でも周辺地域では弥生式の土器等が出土していることから相当に古いことは確かなようです。
また、戦国期には多くの武士達が湯治に訪れたとあり、江戸期には本格的に湯治場として開かれたとされています。万座温泉地域が本格的に開けてくるのは戦後になってからで、志賀高原道路や西武(プリンス)グループによるスキー場と温泉のリゾート開発が行われたことによるものだそうです。
アクセスは?駐車場は?
交通は首都圏からですと上越線の渋川からJR吾妻線の万座鹿沢口駅で下車、ここからバスで45分程でしょうか。 又、マイカーなら関越道の「渋川伊香保IC」から国道145号線経由で、こちらの万座鹿沢口駅付近辺から万座ハイウェー(有料道路)を利用して30から40分で行けます。駐車場はホテル専用の大駐車場がございますし、勿論、宿泊者、日帰り客も無料です。
まとめ
高原ホテルの混浴の露天風呂からは最高の景色が眺められ、高原、山の涼風を受けながら2千メートル級の万座山や草津白根山の山並みが俯瞰することができるのです。万座温泉の周辺の観光としては、ホテルの直ぐ裏側には「空吹き」という火山の吹き出し孔が観られますし、上部の地獄谷も必見ですが、その付近には天然の洞窟である熊四郎洞窟があり万座の古い歴史を証す史跡としても知られています。
また、地獄谷の入口付近には温泉の守り本尊として知られるお薬師さんを祀る「薬師堂」などもあります、又、此方は温泉に加えて冬のスキー場としても知られていて、筆者も実際に滑ったことがありますけど、万座温泉スキー場といって高速リフトも完備されたホテル直結型スキー場です。