とにかく秘湯というイメージがぴったりの温泉です。湖と水位と露天風呂の水位が連動します。季節によってはかなりお湯が少なめになることもありますが、これもまた天然温泉ならではです。2018年に行ってきました。
日帰りで楽しめる?
札幌のすぐ近くにある湖、支笏湖のほとりにある丸駒温泉は歴史のある秘湯です。なんと湖の端に作られた天然露天風呂なんです。2018年5月の中旬に家族と日帰りで行ってきました。日帰り入浴で大人一人1000円です。
子供は小学生は500円で3歳以上は200円です。丸駒温泉は、内風呂とそれにつながった露天風呂と、天然の岩で囲まれた露天風呂があります。天然の露天風呂は湖の端から湧き出すお湯で作られているので、湖そのものです。
ですので、水位は湖と連動するそうです。私が行った5月は露天風呂の水位がかなり低いときでしたので、お湯もわずかで更にぬるかったのですが、湖畔に面した岩風呂はまるでとにかく秘湯の雰囲気が味わえたので満足でした。
そして、内風呂から続く露天風呂もこれまたまるで湖の中に浸かっているロケーションなので最高に気持ちよいです。ただ、湖から見たら丸見えなのですが、湖の奥の方なので問題ないようです。とにかく湖を目の前に抜群のロケーションで気持ち良かったです。
丸駒温泉は1915年から営業している北海道では歴史のある温泉です。創業当時は陸路で行くことができない場所で船で行き来をしていたまさに秘湯だったそうです。今は車で行くことが出来ますが、それでも洪水や山崩れなどで孤立することも多々ある温泉です。
そんな偏狭な場所のため電気は今もきておらず、なんと自家発電の温泉旅館なのだそうです。また、水道もきていないので、水は支笏湖の水を浄水して使っているそうです。いかにも秘湯という言葉がぴったりの温泉です。
観光は?
温泉の周りには支笏湖の名所が色々あります。まず支笏湖は日本で8番目に大きく、深さは日本で2番目という大きな湖です。透明度も高く、湖畔から湖の底はかなり遠くまで見えます。
丸駒温泉のすぐ近くにポロピナイという場所があり、ここにはボートや釣りなどを楽しめる施設があります。
またキャンプもできます。また、ホロピナイとは逆方向で山の方に入っていくと、オコタンペ湖というエメラルドグリーンの湖がありとても綺麗です。ただ、オコタンペ湖に行く道は冬季は閉鎖されています。
また、丸駒温泉の対岸には、樽前山という火山がそびえています。活火山で噴煙も上がっています。この樽前山のふもと付近に苔の洞門という苔に覆われた岩の回廊があり、ここもとても神秘的です。
アクセスは?
丸駒温泉へのアクセスは札幌市内からですと国道453号を車で1時間ほど走って着きます。千歳空港からも国道276号を車で1時間ほど走れば着きます。また、千歳空港やJR千歳駅からほぼ1時間おきにバスも出ています。
また冬季は札幌駅から片道1人500円で送迎バスも出ているそうです。冬は札幌から支笏湖に行く道は峠を越えますので凍結していますから、送迎バスを使う方が気楽に行くことが出来るかもしれませんね。
丸駒温泉旅館
所在地: 〒066-0287 北海道千歳市支笏湖幌美内7
電話: 0123-25-2341
まとめ
以上が丸駒温泉の紹介でしたが、支笏湖の魅力は何と言っても人の手が殆ど入っていない原始的な雰囲気です。その中でも、更に支笏湖の奥まった場所にある丸駒温泉は原始の雰囲気をそのままに漂わせた温泉です。
そしてその露天風呂は支笏湖から湧き出している天然の温泉で、北海道内には色々な温泉がありますが、ホテルに隣接した温泉でこれほどワイルドで秘湯という雰囲気を出している温泉はなかなかないでしょう。それでありながら、札幌から車で1時間、千歳空港からも車で1時間というアクセスの良さもまた、大変な魅力です。
ですので、札幌や小樽などの観光で来られる方は、最終日には支笏湖を周って丸駒温泉の湯船につかってから千歳空港に向かうというルートはとてもお薦めです。画像はイメージです。