50代男性会社員です。昨年、正月に福島県の飯坂温泉に行き楽しんできました。私はあまり高級なお宿の豪華なお風呂には興味が無く、温泉地にある共同浴場や旅館での日帰り入浴を楽しむのが趣味になっています。特に飯坂温泉は共同浴場の宝庫といってよく、周辺には9つほどの共同浴場がありいずれも値段は500円程度ととても安く、共同浴場ゆえのハードルの低さ
本当に最高な温度かも?
もあってか地元の人たちで朝からにぎやかです。私は年に1,2回程度と頻度は低いのですが理由があります。飯坂温泉に入ったことがある方ならご存知だと思いますが、非常に熱いです。有名な鯖湖の湯も温度は45度程度でこれでも十分熱いのですが、飯坂温泉の共同浴場の中では温い方といわれるから驚きです。本当は毎週でも入りたいのですが私は熱い湯が苦手なの
で、たまにしか入れませんでした。しかし、平成23年に改装された波来の湯は、そんな声を反映してか、温度は低めで温めと熱めの2つの浴槽があり、温めを一度試してみたいと思っていました。そんなことを思いながらなかなか入る機会が無かったのですが、正月と言うことで一人で自由に出来る時間が出来たことから行ってみることにしました。念願叶ったりと言ったとこ
ろです。 さて、波来の湯に入ると入浴料金は300円と今時驚くほどの安さで得した気分です。飯坂温泉にある旅館やホテルでの日帰り入浴は1,000円ほどするので、その料金がぼったくりに見えてしまいます。券売機でチケットを購入し男湯女湯と分かれて入ります。脱衣所を抜け浴室に入ると新しい施設とあってとてもキレイです。ちょっと他の共同浴場とは違
い、近代的な作りでスーパー銭湯のようで少々戸惑いますが、湯船につかるとそんなことはどうでもよくなってしまいます。温い湯船は温度が40度ちょっとですので長めに入ることができ、とても気分がいいです。残念なのが内風呂だけなので、すぐそばを流れる摺上川を眺めながら入れないということです。値段が値段なだけに仕方ないのかな、と思ってしまいます。
でも、すぐ近くに波来湯公園があり足湯も併設されているため、川を眺めながら楽しむことが出来ます。因みに飯坂温泉の共同浴場はどこも内湯ですので、風呂に浸かりながら景色を楽しむのは無理なようです。それと昔ながらの共同浴場によっては、源泉をそのまま温度を下げずにかけ流しているので時には48度といってもとても入れる人などはいないのでは?と思うほ
どの高温になることもあります。一度天王寺穴原の湯に行った時も50度近くあり、足を入れただけで飛び上るほどでした。10秒ほど足を付けただけで足は真っ赤になってしまいました。でも、誰もいないことをいいことに、水道を湯船に入れ温度を下げて入っていました。
これには、注意が必要です。地元の人がいる時に断りも無くやると怒られます。なので、いらっしゃらない時か、こっそり、試してみてください。
観光のシメに餃子はもちろんあのお店
飯坂温泉は開湯してからかれこれ300年経つと言われますが、各浴場の造りも周辺の家なども風情があり歴史を感じさせます。鯖湖の湯の近くに旧堀北邸がありますが、江戸時代から地元で栄えた豪農だったようで、飯坂温泉の繁栄に尽力してきた方が住んでいたお屋敷を保存しています。入場は無料で敷地内には足湯もありますので休憩してみるといいかもしれません。
他には主に泊り客に知られているところですが餃子の照井があります。私も何度か行こうと思いましたが、開店が夕方ということでいつも食べれずじまいで残念な思いをしていました。(今は福島駅前にもありますが)温泉に浸かって、次は餃子をつまみにビールを一杯、なんてこともしたかったのですが、旅館にでも泊まらないとダメだな、といつも諦めています。お泊りの際には一度行ってみるといいと思いますよ。
アクセスは?
飯坂温泉ですが福島県の福島市から電車の飯坂線に乗って、終点の駅が最寄になります。駅を出てすぐ目の前に観光協会がありますので、いろいろ聞いてみるといいでしょう。因みに私が行った波来の湯は駅を出て橋を渡らず川沿いに登って行くと、徒歩1分ほどで着きます。他の共同浴場は周辺を歩いてみると簡単に見つかりますので探してみてください。波来の湯の向かいには切湯、波来の湯の前の道を100メートルほど進むと鯖湖の湯があります。ぜひ共同浴場めぐりをしてみてはいかがでしょうか、楽しいですよ。
まとめ
飯坂温泉の駅周辺も飲食店などが少なく、温泉に入るだけになってしまいますが、福島駅まで出れば楽しむ場所がたくさんあるので移動してみるといいでしょう。意外に福島駅周辺に泊まって、温泉に入りに飯坂温泉に行く人も居るようですので、いろいろ考えてみてもいいかと思います。