京都府亀岡市にある、湯の花温泉の有楽荘という宿に宿泊しました。大人2名で土曜日の夜宿泊で、1泊2食付きで28,000円くらいでした。湯の花温泉は、世界的に有名な京都の中心地にほど近い場所にある割には、あまり知られていないスポットだと思います。関西の人が京都でゆっくりしたいと思った時に、湯の花に泊まるか!というイメージです。最近では外国人
知られたくない、この場所
観光客が多いのかもしれませんが、京都の中心地に比べればとても静かでゆっくりすることができます。有楽荘には露天風呂がなく内湯のみですが、お湯は熱すぎずぬるすぎずという感じで、長時間ゆっくりできました。途中、和歌山から来たという70代くらいの人がやってきて、少し話をすることになりました。もう40年近く湯の花温泉を愛用しているらしく、奥さんと
結婚記念日の時期に湯の花温泉に泊まりにきてゆっくりするのだそうです。一時期は刺激が少なくて京都市内のホテルに泊まっていた時期もあったそうですが、最近は外国人観光客が増えて賑やかになり過ぎてまた湯の花温泉の静けさが恋しくなってきたとのこと。「できるだけ、贅沢を言えば俺が死ぬまでの間は、あまり関西の人以外には知られずに、静かな温泉地として
ゆっくりさせてもらいたいなあ」とつぶやいていたのが印象的でした。それだけ、あまり派手ではないけど良い温泉地なんだなあ、と思ったエピソードでした。
紅葉の時期にもう一度
かつては戦国武将がその傷や疲れを癒すために訪れることで有名だったそうです。また、ジョンレノン・オノヨーコ夫妻が訪れたこともあるということです。お土産は結構渋いものが多く、漬物やしょうゆなどが多かったように思います。お店の人とちょっと話をしたのですが、京都の中心地に近いので、特に遠方から来た人は、中心地でお土産を買う人が多いのだそうで
す。湯の花温泉の最大の魅力は「観光地にほど近い」ということ。特に「保津川下り」と「トロッコ列車で紅葉観光」は、湯の花温泉まで来たなら外せないものです。ともに、川を下ったり列車に乗りながら、シーズン中は紅葉を楽しむことができる人気スポットですが、特に珍しく人気も高いのは、トロッコ列車です。京都嵐山から、この湯の花温泉がある亀岡まで
レールが走っているので、宿への行き帰りについでに乗ることができるのも便利です。トロッコ列車なので、窓などがついておらず、直接風を感じながら、たくさんの紅葉を真近で楽しむことができます。乗る前は、まあそこそこきれいなんだろうなあ、ぐらいの気持ちでいましたが、いざ乗ってみると、紅葉の多さや、近くを流れる川とのコントラストなどがとても
美しく、本当に乗ってよかったと思いました。グルメは、イノシシの肉を料理などが有名で、私が泊まった宿にもメニューの中にありましたが、クセがあり食べるのが難しい人もいると思うので、慎重に検討した方がいいかもしれません。有楽荘では牛のしゃぶしゃぶを食べましたが、これはとても絶品で美味しかったです。
アクセスは?
JR亀岡駅から、宿などの送迎バスで向かうのが一般的です。車だとだいたい15分くらいで着きます。亀岡駅までは、京都駅から嵯峨野山陰線という快速電車に乗っていきます。快速なら20分くらいで到着しますので、とっても近いと思います。あるいは、トロッコに乗って終点のトロッコ亀岡駅まで行き、そこから徒歩で馬堀駅へ向かいます。馬堀駅から嵯峨野山陰線で、亀岡駅までは一駅です。また、宿によって対応が異なるかもしれませんが、私が泊まった有楽荘では、保津川下りの乗り場まで無料で送迎してくれました。
まとめ
京都は静かなイメージがありますが、やはり世界的に有名なスポットなので、人が多くてなかなかゆっくりすることができないかもしれません。ですので、せめて宿くらいはゆっくり静かに過ごせる場所が良いと思います。そんな時には、こじんまりとして静かに過ごせる湯の花温泉は、とてもおすすめですよ!