愛媛松山の道後温泉に2018年5月の中旬に行きました。私たち夫婦と私の両親の総勢4人で、ゴールデンウイーク後の少し人手で落ち着く頃なのか、航空運賃もホテル代など思ったより安く済みました。利用したのはANAの旅作というツアーで、基本的な旅費(羽田ー松山間の往復航空運賃+1泊のホテル代+レンタカー代)は一人約4万円。
おすすめは?
宿泊したのは道後温泉の大和屋本店です。大和屋本店は松山の住人が一度は泊まってみたいという格式あるホテルだそうで、道後温泉本館のすぐ真横にあるという立地の良さもウリです。部屋は13畳と7畳の和室が付いたスイートルームで、角部屋なので道後温泉本館もよく見渡せました。
少々建物は古いものの手入れは良くされており、一流ホテルだけあって接客も万全。私達一行、こういうホテルに泊まるのは初めてなのでみな感激気味でした。着いたらすぐにホテルの湯殿へ行きました。広々とした石造りの浴槽とヒノキ風呂があり、
脱衣場にはバスタオルなどが揃っているので手ぶらで行けます。以前に来た時、道後の湯は熱いという印象があったのですが、この時はどういう訳かぬるく、季節によって違いがあるのかな、と感じました。大和屋本店には能舞台があって夕食前に舞いを見学しました。
夕食は予約申し込み時に和洋中華から選ぶことが出来、私達は皆和食を選択。バイキングや宴会料理とは違い、お品書き通りに一品一品料理が運ばれてくる本格スタイルで、瀬戸内海の新鮮な魚の刺身などがあり、味も満足行くものでした。
お土産は、やっぱり?
ゆっくりと寝た次の朝はメインイベントである道後温泉本館のお湯に浸かりに行きました。朝6時太鼓の音が鳴り響いてオープンします。道後温泉は日本最古の湯とも言われ、夏目漱石「坊ちゃん」にも描かれた温泉で別名「坊ちゃん湯」とも言います。
泉質は単純温泉で刺激が少なくそのなめらかなお湯は美人の湯としても知られています。建物は戦前に建てられた近代和風建築3階建てで、中に「神の湯」と「霊の湯」の2つの浴室があります。2階と3階には休憩室があり、別料金を払えば入浴後にお茶とお菓子が楽しめます。
道後の湯は熱いと言われていますが、この時は大和屋本店同様なぜかぬるめの湯で、熱い風呂が好きな父には少し不評でした。すぐ近くには外湯として「道後温泉椿の湯」と新しく出来た「道後温泉飛鳥乃湯」の2施設があり、時間があったらそちらも巡ってみるのも楽しいかも知れません。
道後温泉のすぐ前には土産物屋が軒を連ねる温泉街があり、入浴後にお店をひやかして巡るそぞろ歩きが楽しめます。松山名物として県内各地で売られている「坊ちゃん団子」や「松山タルト」などはここにあるお店が発祥なので、お土産に買い求めて行きましょう。
また、地ビールを取り扱う居酒屋や愛媛名物「鯛めし」「じゃこ天」を提供する飲食店も多いので食べ歩きも楽しいものです。さらに歩いて行くとネオン輝く歓楽街があり、夜の道後を満喫出来ます。松山市内を観光するならレンタカーではなく、
路面電車がオススメです。市内各所を網羅しているのでどこへ行くにも不自由なく行けます。観光名所としてぜひ行っておきたいのは現存天守閣が残る「松山城」です。下から見るとそんなに大きく見えないのに上に登ってみるとお城の偉容さにビックリします。
上にはロープウェイで登れ、降り口から少し歩きますが、松山に来たならマストとも言うべき観光スポットです。松山で食べておきたいのは広島風お好み焼きの元祖でもあると言われている三津浜焼きです。松山空港近くの三津浜という古い港町で作られているお好み焼きで、
オムレツのような半折り状の形が特徴です。そばかうどんがキャベツと共に中に入っていて、ラードで炒めた肉が後を引く美味しさです。三津浜には三津浜焼きを提供するお店が30店近くあり、地元のソウルフードとして愛されています。
アクセスは?
道後温泉へは松山空港からリムジンバス道後温泉駅前行きで約40分。レンタカーやタクシーで約30分です。電車ならJR松山駅前より伊予鉄道市内電車道後温泉行きで約25分、レンタカーやタクシーで約25分です。道後温泉本館は平成19年1月中旬から保存修理工事に入ります。
温泉利用は出来ますが外観などは工事用シートで覆われてしまうそうです。
泊まったのは、大和屋本店 愛媛県松山市道後湯之町20-8
道後温泉本館 愛媛県松山市道後湯之町5−6も楽しいですよ!
まとめ
松山市は四国の玄関口です。文学や俳句の聖地としても知られ、歴史や名湯、山海の旨いものが多くあり、ここを拠点にして四国各地へ足を延ばすのにはもってこいの土地柄です。画像はイメージです。