盛岡秋祭りは盛岡市の中心部から10分ほど歩いた所にある盛岡市八幡宮で催される祭りです。1709年(宝永6)に南部藩の街造りが完成したのを祝い、 山車(丁印(ちょうじるし))を引いて歩いたということが祭りの起源となっています。盛岡市と言えば、夏のさんさ祭りや春のチャグチ
楽しみ方は?
ャグ馬コがよく取り上げられ、特にさんさ祭りは盛岡市役所の前の道路を封鎖して数百人の人がパレードを行うため、全国的にも有名です。しかし、盛岡市に住んでいた人からすると、さんさ祭りに並ぶくらい大きな催しと言えるでしょう。というのも、盛岡秋祭りの山車はさんさ祭りが終わ
って一息ついた頃から盛岡市の各所で櫓(やぐら)が組まれ、秋祭りの日に向けて徐々に山車が出来上がって行くのが見られます。その間に祭りに向けて盛り上がって行く空気はなんとも言えない高揚感があります。毎年9月14日から16日まで開催され、盛岡市自体は東北の一地方都市ですが、実
は小江戸・小京都の両方に立候補していることからもわかるように街中の建物は年季が入っています。特に紺屋町・鍛治屋町の町家は黒一色で統一されており、その一角だけ江戸時代から抜け出してきたような趣があります。食べ物は冷麺、わんこそば、じゃじゃ麺という盛岡3大麺は全国的に
知られています。また、焼肉と冷麺は必ず一緒に食べるというほど焼肉の好きな市民が暮らしています。市内を流れる中津川には県庁所在地でありながら、毎年鮭が遡上するほど綺麗な水が流れており、市内から見える岩手山も壮麗です。
盛岡秋祭りの楽しみ方ですが、この2点!
①市内を縦横無尽に駆ける山車
盛岡秋祭りの期間中は「ドンコドンコ」という太鼓の音と「やーれやーれやーれ」という大きな掛け声が町中で響いています。その音は山の多い盛岡市内でも山一つ超えても届くほどの音です。盛岡八幡宮を中心にして市内の至る所を山車が移動します。山車には子供が乗り込み、力の限り太鼓
を叩いて祭りを盛り上げています。山車が止まって一瞬静かになったかと思えば、山車に乗った子供が「よーいさーよいさよいさ、よーいさーえー!!」と粋な声で盛り上げ、再び太鼓が鳴り響きます。特に私がお勧めなのは、やはり八幡宮の正面の参道を山車が引き回される所です。人々が
ひしめき合っている所に大きな山車が入ってくるところはその威容に気圧されてしまうほどです。
②迫力満点の流鏑馬
秋祭りの期間中には八幡宮の境内の中では流鏑馬が執り行われます。この流鏑馬も迫力満点です。元々東北地方の特に岩手は馬とともに生活する南部曲り家という建築があるほど馬との関わりが密接です。また、日本中世でもっとも有名な武将の1人である源義経を庇護した奥州藤原氏は奥州17万
騎とも言われるほどの兵力と馬を持っていたと言われます。この流鏑馬自体は南部第13代守行公が応永25年(1418)、三戸にいた頃にはじめられたものです。地域によってはわざと外すような慣例もあると言われる流鏑馬ですが、盛岡秋祭りの流鏑馬は全矢を的中させる意気で行われます。その
姿はまさに人馬一体であり、誰にも一度は見ていただきたい姿です。お祭りの中で外せないのが露店です。期間中は八幡宮の中にもっとも多くの露店が立ち並んでいます。露店の中で特にオススメしたいのが「薄焼き」の露店です。私は他の地域のお祭りでは見たことがないのですが、薄焼きは
お好み焼きの変形のようなもので、クレープの記事のように薄く伸ばして鉄板で焼き、そこに小エビや紅生姜、ネギなどを混ぜます。焼きあがる前に小さく切った海苔を乗せて、さらにハケで醤油を薄く塗ったら完成です。お好み焼きっぽいですが、露店で買ってそのまま食べられるように経
木(きょうぎ)と呼ばれる薄い木のシートで包んで端から食べます。シンプルで非常に美味しいです。盛岡市でしか食べられない(?)薄焼きをぜひ召し上がってください。
アクセスは?
会場は、盛岡市八幡宮:〒020-0872 岩手県盛岡市八幡町13−1 および盛岡市内中心地
お問い合わせは、盛岡観光コンベンション協会 電話:019-621-8800)
盛岡都心循環バス『でんでんむし』がどこまで乗っても100円のためリーズナブルです。オススメとしては「川徳菜園前」という盛岡で一番大きなデパートで降りてそこから盛岡城跡地の石垣に沿って歩くといつの間にか中津川に出ます。そこから中の橋という橋を渡ってまっすぐに歩くと盛岡八
幡宮に到着します。大体30分程度の道のりですのでお散歩がてら歩いてみるとよいでしょう。
まとめ
盛岡市は見所が中心にまとまっており、非常に観光がしやすい町です。秋祭りはもちろん、どの時期に行っても楽しめます。ぜひ行って見てください。画像はイメージです。画像はイメージです。