仕事の関係で田舎の町、ほとんど観光地である沼田市に引っ越し、スキー場が近いくらいで何も面白いことはないかもしれない。そう思っていた土地に、これだけ大きな祭りがあるというのは驚きでした。とはいっても田舎だから盛り上がっている、盛大なのだろうと思っていました。そんな折
毎年いつ?
、パズル雑誌をみていますと、問題の中に「日本の祭り」をテーマにしたものがありました。4つほど有名な祭りが紹介されていて、その一つが「沼田祭り」だったのです。私が知らなかっただけで割合有名な祭りであったのだなと思った次第です。普段街中は深閑としており人通りも少なく
淋しい町となりましたが、祭りの時となるとどこにこれだけの人がいたのかと思うくらい人が集まります。毎年8月3日~5日の日程で3日間固定して行われています。須田神社の祇園祭を起源とするお祭りで、近代、商工会が市民参加型の祭りへと変化しました。開催地である群馬県沼田市
は上州真田の里として有名。真田幸村の兄、真田信之が沼田城に入り治めていたこともあります。現存はしておりませんが、その跡地は沼田公園として今も残っており、そこから徒歩3分ほどで祭りのメイン通りにつながります。市役所通りと、一本隣の通りの2つの筋で、1年ごとに交代して
露店が連なります。焼きそば、お好み焼き、ベビーカステラ、金魚すくいなど、定番の露店が今でもずらりと並ぶ景観は、ああ、祭りに来たのだなと実感できます。また、もともと営んでいる飲食店が軒先にテーブルを置いて、冷やしきゅうりや、飲み物を比較的安価で提供しています。町全体
で祭りを楽しんでいることが伝わってきます。市役所では3日間の祭りの間、密に詰まったスケジュールのイベントパンフレットを手に入れることができます。いろんな辻でほぼ、休みなく何かしらのイベントが行われ、ずっと飽きずに楽しむことができます。やはり大きな神輿が通りを練り歩
くさまは圧巻。いくつかの神輿が重なると、その迫力は相乗効果でにぎわいます。また、その神輿を担ぐ人たちを応援する町内の方、仲間内の方の応援も熱く、自分も参加したくなること請け合いです。当日手続きをして担ぐことができる神輿もありますので、土地の方でなくても参加できま
す。子供神輿、女性だけの神輿とバリエーションも様々なのも楽しいです。画像は、お祭りの時ではありませんが、雰囲気伝わりますように。
アクセスは?
所在地 : 群馬県沼田市西倉内町 (沼田市役所)
沼田市役所 経済部 産業振興課 商業振興係 : 0278-23-2111
交通手段としてはJR上越線の沼田駅より徒歩約15分です。急な坂道を登りますのでバスかタクシーがおすすめです。最寄りの新幹線駅としては上越新幹線、上毛高原駅があります。こちらは駅よりタクシーで約30分。車で来る場合は高速道路・関越道の沼田ICで下車後、約3分。駐車場は学校の校庭や沼田公園の駐車場など多
く解放されておりますが、たくさんの人が集まる祭りなので早めに来て停めるか、少し離れた駐車場をはじめから狙って停めるかすることをおすすめします。駐車場所は祭りが近づくと市から市内の各商店へ配布されていますので、沼田ICを下りて最寄りのコンビニエンスストア(すぐに見つけることができます)でたずねると教
えてもらえるでしょう。
まとめ
祭りが近づくと、夜ごと聞える笛や太鼓の稽古する音が聞こえてくるのも風流で、ああ、今年もやってくるんだなと思ったものです。交通機関も新幹線と高速道路があるので、都心からでもわりとアクセスがいいです。祭りを楽しみに帰省する方も多く、親戚が集まったり、家族で団欒を過ごすひとつのきっかけになっているのはお正月に似ていますね。祭りのメインストリートの一部は、テレビ「ブラタモリ」でも紹介されたことがある、江戸時代、真田城下の当時の区画が残っている街並みも歴史ファンには楽しめるポイントではないでしょうか。