私は長野県山之内町にある志賀高原に10月上旬ごろに行きました。隣県に住んでいるのですが、十分に散策したかったため、1泊2日の日程でいきました。宿泊したのは志賀高原の麓からしばらくのところにある湯田中渋温泉です。昔ながらの温泉街になっていて、射的や温泉まんじゅうなど、温泉の定番があって、ノスタルジーに浸れます。多くの宿があり、温質も評判です。
志賀高原は昔ながらの温泉街
志賀高原は複数の山々からなる広大な自然公園です。坂を車で登る途中、人馴れした猿の行列に見守られ?ながら登っていきました。こういうところの猿は餌やりをするとどんどん凶暴化するとの話を聞いたことがあったので、見るだけに留めておきました。
他の観光客もそのことを分かっているのか、猿は皆大人しく、ただただ車列を眺めているだけです。子供を背負った親子猿がとても愛らしく、背景の色付いた木々とのコントラストと合わせて心に写真のように焼きついています。
猿の行列を過ぎたあと、目的地の散策のスタート地点となる前山リフト乗り場に着きました。このスタート地点周辺にはホテルやレストラン、温泉があるので、ここを宿泊拠点に日を掛けていろいろなコースを巡るのもいいかもしれません。
志賀高原の紅葉を楽しむルートは?
私が選んだのは、そこから3つの池を周囲を紅葉の山々に囲まれながらめぐる雄大な池めぐりコース、片道が約10kmあるのですが、このコースを往復しました。帰りはバスで帰って来れるのですが、私と連れはジョギングが習慣付いていることもあり、周りの方の迷惑にならないよう、あとは自然環境にダメージのない範囲でところどころランニングを入れて、往復20kmを4時間ほどで巡りました。
木道があったり、湿原があったり。紅葉ももちろん美しいのですが、その経路全体が雄大な自然に溢れていて、心と体が浄化されます。おにぎりとお茶を持参していたので、途中にあるおそらく志賀高原に複数ある池の中では一番大きい大沼池で丸太に腰掛け、お昼をとりました。
こういうところでの食事は格別です。私たちの他にも多くのハイキング客があり、人の声で賑わっていました。この大沼池は次期によって鉱物の関係で色が変わることがあるそうです。
途中の湿原にも名も知らない可憐な高山植物が沢山さいていたので、お花が好きな女性に向いたコースだと思います、ちょっと体力を要しますが。山の魅力が10kmの中にギュッと凝縮されていて、思わず深呼吸したくなるようなポイントが何カ所もあります。
エアコンや空気清浄機のコマーシャルに出てきそうな清涼な風景にも何度も会いました。紅葉狩りに軽い運動を合わせることで、体全体に新鮮な酸素が行きわたり、終始爽やかな気持ちでいられました。
まだまだ踏破していないコースが、ここ志賀高原にはあるので、この先の秋もハードリピーターになるかもしれません。今まで見た紅葉の中で最高のスポットでした。
志賀高原は神聖な雰囲気漂う。
志賀高原にはいくつかの火山があり、その噴火や揺れのたびに地形が変化し、多くの池や湿原といった、変化に富んだ独特の地形を今に伝えています。私が廻った大沼池には古くから大蛇伝説があり、池の中に鳥居が立っています。その伝説を聞いてから行くと、なんだか本当に大蛇がいるような気がしてくる神聖な雰囲気もあります。
夏の散策も涼しくて人気があり、音楽フェスやランニング教室など、1年を通して様々なイベントが開かれています。 私は車で行ったのですが、信州中野I・Cから割とすぐのところに志賀高原の入り口がありました。
案内板も結構立っているので、あまり迷うことなく高原自体には行けると思います。ただ散策の起点となるところが多いので、ちゃんとポイントを絞って目的地に向かう必要があるかと思います。
高速バス、電車も通っていて、駅などから志賀高原に向けて、路線バスがあるので便利です。高原自体にもバスはいくつか通っているので車なしでも楽しめるかと思います。
最寄り駅は、JR長野駅もしくは、長野電鉄湯田中になります。そのあとはバスで志賀高原蓮池に向かわれるか、もう少し乗って、奥志賀高原や渋峠へ向かうのもいいですね。