建武の親政以降南朝側の北畠家を祭神とする神社です。北畠顕家が父親房と共に国府を霊山に移したが、その地で足利軍に破れ没しました。その後明治時代になって、健武の親政に尽力した事によって国府のあった霊山に祀られ、社殿が造営されました。祭りの目玉である濫觴武楽は顕家が霊山城に入場した際に一族の繁栄を願って奉納した剣舞が伝わったものです。規模は
実演がやはり楽しみ。毎年?
そこまで大きなものではありません。露店は車道入り口近くにあります。伊達市無形民族文化財に指定されている濫觴武楽や霊山太鼓、奉納演武が階段や坂を登った境内でとり行われます。露店のほうは祭り特有の楽しい雰囲気があります。境内側の行事も和やかではありますが、剣舞は少年少女達による華麗なもので花があります。奉納演武の方は古武道の皆さん達の
鋭い技による緊張感と荘厳さが感じられます。どちらかというと祭でワイワイ大騒ぎというよりは、全体的に静かな自然の中祭りの雰囲気を楽しむ感じです。過去に奉納演武をする側として祭りに参加しました。剣舞は老若男女が見ている中、白鉢巻に白襷をした袴姿の少年少女達が緊張しながらも太鼓の音に合わせて必死に剣舞をしていました。彼らの顔は真剣そのもの
で、祭りの日に向けて必死に練習したのがわかり、微笑ましい気持ちで見ていました。演武は自分が奉納する側と言うこともあってか緊張しました。この演武は多種多様な流派を見ることが出来るという特徴があります。例えば法螺貝は時代劇の合戦で見ることはあってもどのように使われているかはわからないと思います。武田流陣法螺術はそれがどのように使われていた
か実演をします。大坪流木馬術は実際に木馬に乗り、馬をどのように乗りこなす訓練をしていたかを知る事ができます。霊山竹生嶋流棒術は元々、琵琶湖の竹生島発祥の竹生嶋流棒術が霊山にもたらされ、発展した事により起こった流派と言われています。柳生心眼流は剣術である柳生新陰流とは異なり体術がメインの流派です。古流武術の体術は空手や柔道とは大分趣が違
うので、その違いを楽しむ事ができます。他にも体術、杖術、居合い術等、多種多様な流派が参加します。自分が参加した時はお客さんに見られながら演武をしましたが、時々こんな流派があるのか!という驚きの声があったり、切れのある技の数々に感嘆する声が聞こえました。普段親しんでいる剣道や柔道とは違う古流武術を楽しめると思います。4月29日 10:00くらいが目安です。
アクセスは?
霊山神社は福島県伊達市霊山町大石字古屋舘1にございます。お問い合わせ先は、024-587-1326です。移動は基本車や電車移動とタクシー移動になります。公共交通機関では福島駅からバスが走っていますが、祭りが行われる日はバスが走っていないようです。車の際は東北道「福島西・福島飯坂IC」から車で45分、国見ICから30分で行けます。駐車場がある自動車用参
道があるので車はそこに止められます。電車では保原、やながわ希望の森公園、染川に阿武隈急行で向かい、それからタクシーで行けます。駅から徒歩でもいけると思いますが9キロあるのでかなり時間がかかると思います。自然の豊かな場所なので体力があって徒歩で楽しみたいという方には無理ではない距離ではないかもしれません。
まとめ
祭がメインではあると思いますが、霊山神社周辺は自然に溢れています。それ程遠くない場所にはわさび畑があり、驚くほど透き通った川の水を見ることが出来ます。開催される季節が春のために周辺の自然も色とりどりで、神社内だけでなく周辺一体を見るのも一つの楽しみとしてあります。神社の境内も自然に溢れており、祭りだけを見るだけでなく神社内を散策するだ
けでかなり癒されます。決して大きなお祭りではないですが、静かで落ち着いた雰囲気の中、普段は見られない剣舞や奉納演武を見たり、露店で出ている食べ物をいい空気の中で堪能できる祭りです。