長浜曳山祭りは、滋賀県長浜市において毎年開催されます。このお祭りが始まるきっかけを作ったのは、豊臣秀吉だといわれています。秀吉というと大阪城のイメージが強いかもしれませんが、織田信長に仕えていた時代は、近江の地で過ごしていたのです。当時、長浜城主として長浜に住んでいた秀吉が、自らの男子出生を喜んで、祝いに町民たちに砂金を配りました。そ
歴史は?2019年は?
れをもとに作った山車を、町民たちは祭礼で曳くようになりました。これが、長浜曳山祭りの始まりです。江戸時代に入ると、山車の上で子供歌舞伎が行われるようになりました。秀吉の男子出生を祝してという由来がこのお祭りには根強く残っており、歌舞伎の演者も男の子のみということになっています。曳山祭りは4月9日から16日と長きにわたります。13日から
16日にわたって子供歌舞伎が上演されるので、お祭りの期間の中でも、その間が一番盛り上がりますし、数多くの屋台でにぎわいます。屋台は、長浜八幡神社のあたりに多く出店されており、お正月に次いで一年で最も盛り上がる時期のひとつです。お祭りとしては、割と近所の方が多く参加されているようで、お祭りに行くと必ず知り合いには遭遇します。全国的にも有
名なお祭りではありますが、休日に必ず実施されるわけではないので、他県から見に来る方は少ないように感じます。長浜曳山祭りは、長浜で一番大きなお祭りです。曳山祭りでは、合計13基もの山が登場し、そのうち12基の山の上で子供歌舞伎が行われます。
子供歌舞伎?いくつ?
この子供歌舞伎に参加するのは、男の子のみで、嫋やかな女性の役も、全て小学生くらいの年齢の男の子が演じています。私の知り合いも何人か出場していたのですが、普段は校庭をやんちゃに走り回っていた男の子が、しおらしい女性の役どころを見事に演じ切っていたことがとても衝撃的でした。また、しゃぎりの音
色にもぜひ耳を傾けてみてください。しゃぎりは世にいうところのお囃子のことで、子供歌舞伎が上演されているときや山車が巡行するときに、子供たちが奏でています。古風な音色に心和まされることでしょう。
アクセスは?
長浜曳山祭りは、長浜八幡神社のほど近くで開催されます。お問い合わせ先は、0749-65-6521。滋賀県長浜市にある長浜八幡神社は、長浜駅から徒歩10分のところにあります。バス等は、特に運行されていません。10分という距離を遠くに感じる方もいるかもしれませんが、長浜駅から長浜八幡神社までの道のりには、長浜商店街があります。その商店街には、昔
ながらのお店などがあるので、街並みを楽しんでいけば、10分もあっという間に感じること間違いなしです。また、お祭りの会場は大変込み合うのですが、観覧席も設けられており、1人3000円でゆったりと、子供歌舞伎を鑑賞することができます。追加料金を払わない場合は、立ち見となります。なるべく上演が始まる少し前に行って、見やすいところを確保しておくのがよいかもしれません。
まとめ
長浜曳山祭りについてご紹介いたしましたが、お祭りに行くにあたって気に留めていただきたいことを最後にまとめます。まずは、子供歌舞伎の鑑賞についてです。子供歌舞伎1つにつき上映時間は40分になります。40分間立ち見が厳しいと予想される方は、追加料金を払ったほうが楽しく鑑賞ができます。次に、長浜曳山祭りをより楽しんでいただくために、行ってほ
しいスポットについてです。曳山祭りが開催される近くに、長浜曳山博物館があります。ここでは、曳山祭りの歴史だけではなく、長浜の歴史に関しての展示も行っています。ぜひ、曳山祭りに参加する前に、立ち寄っていただきたいところです!職員の方も優しい方ばかりで、丁寧に説明もしてくださいます。興味のある方は、積極的にコミュニケーションをとっていただくと、面白い話が聞けるかもしれませんね。