お祭りが始まったのは明治6年頃で、元々は浜松祭りの影響で子供の誕生を祝う祭りであったようだが、昭和になった頃から秋祭りになり豊作を祝う物になっていった。近年では、農家の件数も減り目的が地域のコミュニティーを重視するお祭りになっている。地元の公民館に、地域の大人がバザーの名
金曜?それとも日曜?いつ楽しむ?
目で軽食やくじ引きなどのテントを出している。近所の大人が接客しているので、子供と仲良く会話しながらアットホームな雰囲気で楽しめる。中日は餅巻きや大抽選会のイベントもあり大いに盛り上がる。飲み物や食事も常に準備されていて、好きなタイミングで取る事ができる。お祭りは前夜祭が金
曜日にあり、中日、千秋楽と計2日半ほど行っている。前夜祭は服装なども厳しくないところで、法被を着なくても参加できる気軽な感じでスタート。18時頃に屋台を屋台小屋から公民館に移動し子供たちがロープをひっぱり町内を練り歩く。屋台の上では夏休みから練習していたお囃子を演奏し、お
囃子に合わせて「オイ!そりゃ!」「ヤレヤレ」などの掛け声を上げながら屋台の引き回しを行う。途中で何度か休憩を挟みながら2時間ほどで町内を一周まわり公民館に帰って来る。帰って来るとバザー係の用意した食事をみんなでいただき、大人達は宴会がはじまる。宴会は年によって変わるが、長い時は明け方まで続く時もある。中日は昼頃からスタート。中日になると服
装も最低限法被の着用を求められる。法被を着ていれば別地域の人でも基本的に参加する事はできる。祭りの運営側は正装にて参加するので、指定の肉襦袢、法被などの衣装をそろえなければならない。中日はまず、公民館で軽食を取り時間になると屋台の引き回しがスタートする。中日は隣の町内まで
練り歩くので距離が長く4時間程度の時間がかかり、結構な重労働の為子供達は屋台の上で寝始める。そして、夜になるともう一度2時間程度の練りが始まり、都会に出ていた子供達も集まり賑やかになってくる。千秋楽では、昼間の屋台運航前に餅巻きが行われ近隣住民が一斉に集まり餅拾いを楽し
む。夜は8町合同の祭典が実施され、JAの広場に各町の屋台が集まり賑やかな練りが行われる。屋台も電飾等で華やかに飾られ夜の広場を盛り上げている。一番の見どころは、JA広場で行われる8町合同で行う練りで各町の屋台のお囃子にあわせ、自分の町が一番だとでもいうように盛り上がりを競
い合う所です。大人も子供も一緒になり大声で「ソリャ!やれ」「した、した」と掛け声を上げます。屋台の上では能面を被った子供が舞を披露し一層の盛り上がりを見せるのです。最後に、公民館への帰りでは祭りの終わりを盛り上げるように、大声で練り歩き屋台を格納すると終わりになります。
2019年も10月19日が中日、20日が千秋楽という二日間開催予定です。画像はイメージです。
アクセスは?
会場は、静岡県磐田市東名536辺りです。お問い合わせは、0538-38-0545。
交通手段はJR東海道線磐田駅から「ららぽーと磐田方面」のバスにて「弘法寺前」にて下車徒歩3分です。当日祭りの為に、時間帯によって交通規制される道があります。駐車場や臨時バスはありません。
まとめ
匂坂下コミュニティー祭典は、近隣住民の多大なる寄付と奉仕作業で運営されているお祭りです。お祭りの準備は4カ月ほど前から始まり、運営の方は毎週のように集まり準備に取り組みます。そして、子供達は夏休みからお囃子の練習を週2回2時間程度行い、地域の伝統に触れる機会にもなってい
る。本番では我が子のお囃子姿を撮ろうと親御さんの方もカメラを持って盛り上がる良いお祭りになっています。参加は近隣住民の親戚からお知り合いさんまで自由(法被は必要)に参加できるのでお祭りを通じて交流の幅が広がり、地域のコミュニティーの発展に大いに貢献している。お祭りの準備で
も、お互いが協力しあって作業していくので、最近失われつつある日本の昔ながらの助け合いの文化を継承している重要な文化の一つと言えるお祭りです。