2018年は3月17日に開催されました。火振りが行われるのは19時頃からです。火振りは誰でも参加できますが、参加する場合は、18時から行われる説明を受ける必要があります。阿蘇神社の火振り神事は、2019年は少々遅いですが、毎年3月中旬に行われる祭りです。阿蘇地方の五穀豊穣を祈り、神さまの結婚をお祝いする神事です。農業の神さま「年袮神」が姫神をめとる
わずか2時間のお祝い
のを喜び、地元の人たちが松明をともしたという昔話に由来した神事です。このお祭りは、国指定重要無形民俗文化財にも指定されています。現在は、阿蘇地方に春を告げるお祭りとして定着しています。勇壮な火振りが注目され、県外からも多くの観光客が訪れる、阿蘇地方有数のお祭りです。2019年は3月24日(日) 18時~20時 です。火振り神事は、神さまの結婚を地
元住民がお祝いするというのが起こりです。そのためか、近年は、若い女性の間で、「火振り神事を見ると、恋が成就する!?」と囁かれているようです。実際、火振り神事が行われる頃の阿蘇地方は、春の芽吹きの時期です。野焼きがその前から行われ、黒く焼かれた野原に、黄色い花が咲いていたりして、野の息吹がそこかしこに見られる季節です。恋人と散策するのに
適した風景があちらこちらに広がり、恋人と火振神事にやって来て、その後、阿蘇の草原を散策したら、恋の花も咲きそうな気配です。年によって微妙に違いますが、桜のつぼみも膨らんでくる頃です。春の気配を恋人と探しに来るには打ってつけのイベントです。火振り神事は、わずか2時間ほどのお祭りなので、会場には特別なお店は出ませんが、賑わいは相当なもので
参加できる?
す。自動車で来られる観光客のために、駐車場の案内をする係員が随所に配置されています。お祭りが盛大に行われるのは阿蘇神社ですが、姫神の御神体は吉松宮からやって来ます。吉松宮は、阿蘇神社から約12キロ離れた、阿蘇市赤水にあります。樫の木で作った姫神の御神体が到着すると、阿蘇神社の氏子たちがカヤの束に火をつけて振り回してお迎えします。阿蘇神社
の中では、神さま同士の結婚式が執り行われます。その間も、火振りは続けられます。昔の火振り神事では、宮地の町が火の海になったかと思われるほど、松明が振られたそうです。それにもかかわらず、現在に至るまで、火振り神事によって火災が発生したり、怪我人が出たことはありません。用意されるカヤの束は1500束以上です。その束が1時間ほどで全て燃やされま
す。火振りは阿蘇神社の氏子だけでなく、誰でも自由に参加できます。参加を希望する方は、当日の18時から行われる説明を受けることが必要です。
アクセスは?
阿蘇神社は阿蘇郡一の宮町宮地3083です。お問い合わせ先は、0967-22-0064です。豊肥本線「宮地駅」から徒歩15分です。九州自動車道「熊本インターチェンジ」から県道339号、国道57号を経由して約60キロで、1時間半もあれば到着します。当日は阿蘇市役所などに臨時駐車場が用意されます。なお、阿蘇神社にある駐車場は当日利用できないので、注意が必要です。近隣の駐車場へは、係員が誘導してくれます。
まとめ
阿蘇神社の火振り神事は、阿蘇地方らしい豪快さと、素朴な雰囲気が感じられるお祭りです。もともとは五穀豊穣を祈るお祭りですが、神さまの結婚というモチーフから、近年は、若い女性の間で、恋愛成就を期待できるかもしれないとして注目されています。阿蘇地方は、お祭りの行われる頃、野焼きが行われ、新しい芽吹きがそこかしこに見られる、心弾む季節です。阿
蘇地方の長い厳しい冬が終わりを告げ、春の訪れが実感できるのが、火振り神事が行われる頃の阿蘇です。火振りは誰でも参加できますので、恋人にカヤを振り回してもらい、その雄姿にときめいた後は、2人で阿蘇の草原を散策すると、恋が実る可能性が高いです。