日本三景松島の魅力と言えば、大小260余りの島々をはじめとした荒涼とした自然ですね。人びとが住んでいる島から荒涼とした島まで様々な表情をひき立ててくれます。特に、松島海岸駅から出発する遊覧船は欠かせない観光スポットで、デッキからは間近にして島々を眺められ
カキを思う存分
ますよ。2011年3月には、後世にも残るような東日本大震災が発生し巨大津波が太平洋沿岸の街を襲いましたが、松島は島々が防波堤の役割を果たしその被害は最小限に食い止めることができました。最近は、震災から復興が進み観光客の人出が戻り賑わいを見せています。ところが松島は、大自然の景勝だけが見どころではありません。三陸海岸は、親潮と黒潮が合流する
場所としても知られていて、その近海では海の幸がふんだんに獲れるのです。松島で特に有名なのは、海のミルクと言われているカキですね。
第41回松島かき祭り
日時 平成31年2月3日(日) 10:00~14:00
場所 松島海岸グリーン広場
カキは、晩秋から立春過ぎまでが旬と言われていて、生のままで食べたりフライにしても美味しいですよ。松島では、カキにちなんだイベントも実施していて、松島海岸駅から目と鼻の先にあるグリーン広場で実施されます。新鮮なおいしいカキを求めて、多くの方が訪れるイベントとしても定着しています。
イベントでは、何が楽しみ?
今年のカキ祭りは、むき身かき・殻かきの販売コーナーやかき汁コーナなどが実施される予定で、それ以外にも宮城の海・山の幸の試食コーナーが予定されていますよ。今までは、カキの無料試食コーナーや獲りたてのカキをその場で焼いて食べられる炉端焼きコーナーもありましたが、今回は残念ながら実施しません。カキはデリケートな食材で、寒暖の影響などにより上
手く成育しないこともあるのです。なので、カキ料理はその生育状況などによって一部中止されることもありますが、雄大な自然を眺めながら外で海の幸を口にすると、ついつい頬が緩んでしまいますよ。松島は、全国的にも有名なカキの産地でもあり、松島カキ祭り以外にもカキにちなんだイベントを実施しています。このイベント以外に裏松島へ向かう地区でも例年11月
下旬に開催されています。ちなみに、裏松島エリアは東日本大震災で甚大な被害を受けてしまいましたが、徐々に復興は進んでいるようです。松島以外でカキの産地として有名なのは、その玄関口に位置している利府町です。利府町は仙台のベッドタウンとして、平成初期に人口が急増し海のイメージとは薄いですが、毎年浜まつりを実施していますよ。海岸付近には、地元
民しか知らないような穴場的な海鮮料理店もあったりします。ちなみに利府町では、2020東京五輪のサッカー競技が実施される予定となっているので、それに併せて訪れてみるのも良いですね。美味しい海の幸をいただくために欠かせないのは、ビールなどのアルコール類ですね。これがあるとないのでは、料理の味わいもまた違ってきます。そこで、オススメする交通手段
は電車ですね。そうすれば、車の運転を気にしないでお酒も味わえるので、楽しみ方も増えますよ。宮城県は米どころとしても全国的に知られているので、美味しい地酒も沢山あるんです。なので、カキ祭り当日は公共交通を利用すれば、冬の松島の味覚を思う存分に堪能できますよ。
アクセスは?
宮城県宮城郡松島町松島の公園緑地です。お問い合わせ先は、松島観光協会022-354-2618です。仙台駅からは、仙石線経由で約40分程度で会場に到着します。最寄りの駅は松島海岸駅になりますが、会場はその近くなのでアクセスしやすいですよ。なお、仙台駅から仙石線を利用する場合は、行き先が分かれているので「石巻」か「高城町」行の列車に乗るようにします。
まとめ
冬季は、スキー場などを除き基本的にシーズンオフになり観光客が少なくなりますが、松島は冬でも雪が殆ど積もらなく、どの季節に訪れてもそれぞれ違う表情を見せてくれますよ。なお、冬季は季節風が強く吹き荒れることも多いので、防寒対策は必須です。宮城より南の地方から訪れる場合は、体感的な温度が違いますので一枚余分に重ね着を準備するなど対策が必要
ですね。例えば仙台から新幹線で約2時間の首都圏であれば、日中の気温は10度台まで上昇することも多いですが、宮城はそこまでは上がりません。イベント当日は、寒さのピークでもありますので、旅支度は防寒対策を忘れないでください。