2018年8月下旬、一泊二日の日程で彼女と城崎温泉に行きました。城崎温泉は外湯を売りにしていて、お客様の外湯めぐりを促すために、周辺のホテルには大浴場を作ってはいけない決まりになっているんだとか。せっかくなので宿の浴衣と下駄を借りて、城崎の温泉街に出かけました。
外湯?移動は?
「きのさき夢こやど天望苑」というホテルに泊まったのですが、一泊朝夕食事つきで一人12000円。外湯めぐりフリーパスを貰えたので、外湯を無料で満喫することができました。部屋は広すぎないお洒落な部屋で、浴衣のレンタルやアロマオイルなどアメニティも充実しており、とても良い宿でした。
宿から車で送迎してくれるので楽ちんでした。外湯は3か所の外湯を回りました。様々な趣向を凝らした外湯は程よい湯加減で、気持ちよかったです。名前を忘れてしまったのですが、個人的には洞窟のような温泉が好きでした。
外湯巡りは歩いても10分くらいのことなんで、歩いても大丈夫なんですけど、16時くらいから送迎なので、朝は送迎なかったと思います。ですけど、雨も雪の日も安心ですよね、ってHPに書いてあった気がします。
外湯巡りで驚いたのが、外湯の下足所にいるの職員の方です。何がすごいのかというと、温泉から出てくると、宿から借りている草履をすぐに間違えずに出してきてくれたのです。こちらが何か言う前に。どうやらその人たちは、周辺の宿の「浴衣の柄と草履の組み合わせ」を
全て記憶していて、お客様が着ている浴衣を見て一瞬で判断しているようなのです。回った3か所の外湯すべてで、同じことがありました。地域ぐるみのサービスに感動しました。
世界の豊岡?
城崎温泉は、志賀直哉の小説に登場する由緒ある温泉地です。関西では有馬温泉と並んで有名ですね。どちらかというと年配層に人気の有馬温泉と比べ、若いカップルが多い印象の街です。夜になると川沿いの石畳の道に植えられた柳の並木が街灯に照らされて、雰囲気のあるインスタ映えスポットになります。
城崎温泉がある豊岡市は、環境にやさしい農業を行って日本では絶滅したコウノトリを近年呼び戻したことで有名です。コウノトリも暮らせるような、綺麗な水と豊かな自然のある街です。また、世界的な鞄の産地として知られています。
「豊岡カバン」は海外の著名人も買い求めるお洒落ブランドです。その歴史は古く、冬場の内職で柳を編んで作っていた手提げカゴが起源だそうです。それが、19世紀のパリ万博で紹介されて世界的に有名になり、今の鞄産業が始まったんだとか。
最近はアーティストインレジデンスという試みも注目されています。世界各国からアーティストを招き、滞在費用を保障して作品を製作してもらうことで地域の活性化やPR効果を狙っています。そういった背景もあってか、歴史ある街でありながらお洒落な店が多い印象です。
城崎といえば、カニ。そして海鮮丼。城崎温泉駅の近くには海鮮問屋さんが多いです。そう、城崎は海辺の街。お昼は海の恵みを楽しみましょう。ゆっくり温泉につかった翌日は、城崎マリンワールドに行くのが私の定番コースです。
海に直結の水族館で、体験要素も多い娯楽施設です。本新喜劇のようなノリのよいアシカ・イルカショーは必見です。中でもぜひおすすめしたいのがアジ釣り体験。園内の釣り堀で竿を買って、「糸が切れるまで釣り放題」というユニークな遊びです。魚を見たその足で魚を釣って、天ぷらにして食べるのがマリンワールド流。舌で味わってこその水族館なのです。
アクセスは?
車と電車、どちらでも行くことができます。ただ、街の中にも駐車場はありますが、シーズンは混雑するので見つけるのが大変かもしれません。また温泉街は道が狭くて歩行者が多いので、電車がおすすめです。有料特急「こうのとり」を利用しましょう。
城崎温泉駅からは無料送迎のある宿が多いので安心です。駅に着いたら、まず駅前の観光センターに行くことをお勧めします。荷物を宿泊先まで届けてくれるサービスがあるので、身軽になって観光をすることができます。また、バスの乗り場などについて質問したところ、路線アプリには書かれていないような情報まで詳しく教えてくれてとても助かりました。
まとめ
城崎温泉には魅力が多くて、とても伝えきれないです。様々な楽しみ方があると思います。ぜひ、皆さんの「城崎」を見つけて下さい。画像はイメージです。