愛媛県新居浜市で行われる「太鼓祭り」は、高知県の「よさこい祭り」、香川県の「阿波おどり」と共に「四国三大祭り」と呼ばれています。この3つの中で最も歴史が古いのが「太鼓祭り」で、その起源は平安時代か鎌倉時代までさかのぼるといわれています。住民が協力し、それぞれの地区
どこでみる?
の「太鼓」もしくは「太鼓台」と呼ばれる大きな山車を引きます。祭りではこの太鼓台を担ぐ「かきくらべ」が開催され、太鼓台同士をぶつけ合う危険な喧嘩「鉢合わせ」が行われることもあります。その激しさから別名「男祭り」としても知られています。秋の豊作と豊漁に感謝して行われる
祭りのため、太鼓台の装飾は自然がモチーフになっています。太鼓台の一番上を覆う「天幕」は太陽を、その下4カ所にある黒い「括(くくり)」は雲を、白い「房」は雨を表します。胴体部分には、金糸銀糸で龍、虎、武士、御殿などの立体刺繍がされており、各地区で太鼓台の美しさを競い合
います。現在太鼓台は新居浜市内で54台あり、豪華な太鼓台が街中を練り歩く姿は迫力があります。祭り最大の見どころは、「かきくらべ」です。祭り期間中は新居浜市内、数カ所で開催されます。「かきくらべ」とは、複数の太鼓台が会場に集まり、太鼓や指揮者の笛の音に合わせ、太鼓台の
様々な担ぎ方を披露するイベントです。太鼓台には通常タイヤがついていますが、「かきくらべ」ではそのタイヤをはずします。そして、高さ約5.5メートル、長さ約12メートル、重さ約3トンある太鼓台を150人余りの「かき夫」と呼ばれる担ぎ手が、両手を伸ばし頭上に担ぎ上げます。かき夫が
力を合わせ、数台の太鼓台を一斉に担ぎ上げる光景は圧巻です。観客にもかき夫の熱気が伝わり、会場は非常に盛り上がります。当日、会場で太鼓台の近くまで行って見学することも可能です。そばで見ると装飾の細部まで見え、太鼓台はとても見応えがあります。写真映えしますが、激しい祭
りなので、カメラのファインダーばかり覗いていたり、よそ見をしたりしていると、急に動き始めた太鼓台に巻き込まれてしまう可能性があります。近くで見学するときは周りによく注意する方が良いでしょう。間近でかきくらべを見学したい方には有料観覧桟敷席もおすすめです。一宮の杜
ミュージアムのかきくらべでは、チケットを買うとゆったりとかきくらべを観覧できます。
毎年10月16日から18日開催(一部地域10月15日から17日)
10月17日:前売り3,000円、当日券3,500円
10月18日:前売り3,500円、当日券4,000円
(2018年の価格です。変更があるかもしれませんので、購入の際はご確認ください。)
新居浜市内では祭り期間中、ほとんどの会社が休業します。市内の小学校も祭り2日目は午前中授業、3日目は休校日です。大人が祭りに参加するのはもちろんですが、子供も住んでいる地区の「子供太鼓台」の担ぎ手となり、祭りを盛り上げます。新居浜出身の私も小さい頃に子供太鼓を引いた
経験があり、「太鼓祭りだけは世界に自慢できるもの」と思っています。実際に他県からの友達や海外の人を連れて行くと、とても喜んでくれます。また、お盆や正月には故郷に帰らないけれど祭りの時だけは必ず帰ってくる友達や、祭りが好きで仕方ないから新居浜で就職したという知り合
いがたくさんいます。勇壮な太鼓祭りは新居浜市民にとって誇りであり、年齢を問わず楽しめる年に一度の大イベントなのです。画像はイメージです。
アクセスは?
主な太鼓台かきくらべ会場:
一宮神社、山根グラウンド、イオンモール新居浜、フジグラン新居浜、マルナカ新居浜本店など
新居浜市太鼓祭り推進委員会
事務局:新居浜市経済部運輸観光課
0897-65-1261
電車:JR新居浜駅
車:松山道新居浜ICから約15分
17日に行われる山根グラウンド統一寄せ(かきくらべ)には、新居浜駅から無料シャトルバスが出ます。交通規制や太鼓台によって道路が塞がれるため、各祭り会場付近は大変混雑します。余裕をもってお出かけされることをおすすめします。
まとめ
秋に旅行を考えている方、ぜひ新居浜太鼓祭りを検討してみてはいかがでしょうか?