8月の後半、夏休みも残りわずかとなったこの時期に数千本のろうそくの炎が地蔵を包み込みます。この祭りは江戸時代から300年余り続いています。ろうそく地蔵尊とは病気やけがの治療を祈願するための伝統行事です。自分の身体で痛いところ病気・けがの箇所にろうそくを立てます。そうすると、地蔵様が
毎年いつ?花火も?
身代わりとなり痛みが取れ、病を治してくれると言い伝えられています。ろうそくは1本100円。自分でろうそくを立てるのではなく、世話人がろうそくを立ててくれます。自分でろうそくを持ち込むことも可能です。現在の地蔵尊は2代目です。昭和11年(1936年)に再建されました。地蔵尊の周りは静
かな田畑のある田舎の風景が広がっています。日本でろうそくの炎が地蔵を包む祭りはないらしいです。ろうそく地蔵尊という奇祭は毎年8月23、24日に行われています。この日は毎年変わることがありません。花火は祭りの途中に上がります。田畑から上がる花火は迫力があります。近くは普通の民家や田畑
なので、音にびっくりします。地蔵尊から少し離れたところには集落センターがあります。そこで、やぐらが組まれ、盆踊りが行われ、露店が出店しています。大規模のお祭りとは違いますが、地蔵尊にろうそくを上げた後に、ふと立ち寄って露店を見て回るのも楽しいと思います。夏休みはこのお祭りがくるともう少しで夏
休みも終わりだなと感じました。親戚の家に祭りの夜に家族で遊びに行き、はしゃぎすぎてそのまま親戚の家に泊まりそのまま夏休みの数日を過ごしてしまった思い出もあります。大人になると、身体のあちらこちらの痛みがある時があります。親戚のおじさんは肩の痛みがとれず、ろうそくを地蔵尊の肩に立ててもらっ
たそうです。日頃の痛みをお地蔵様が身代わりとなってくれたのかその後、不思議と痛みが軽くなったそうです。地元に根付いた祭りです。どこか懐かしい夏の晩を過ごせると思います。この祭りのだいご味は地蔵尊を包み込む炎です。炎に包まれたお地蔵様を見ると夏の暑い中で、身代わりとなってくださることが
ありがたく感じます。夏の終わりの恒例伝統行事となっています。画像はイメージです。
アクセスは?
住所は、茨城県古河市高野1473 高野八幡宮
高野八幡宮まで交通手段はバスなどが無いため、車、タクシー等になります。駐車場も台数が限られているので早めの来場が良いです。最寄り駅は宇都宮線古河駅です。
まとめ
隣の集落センターでの盆踊りの民謡もぜひとも聴いていただきたいと思います。「古河甚句」という古河地区のことを唄った民謡です。「古河甚句」はもと中田音頭、中田節と呼ばれた口説節の改名曲で、「古河甚句」と名を改めたときに作られた、古河名所づくしの文句の音頭に合わせ踊り子が踊ります。新
城守さんが唄っています。「それからどしたい」「はァ~いいとこどっこしょい」と合いの手が入り、耳に残る古河では有名な盆踊りの一曲となっています。古河の人間なら聞いたことのある馴染みのある民謡でこの唄に合わせて盆踊りを楽しみます。古河には「古河甚句保存会」もあります。古河の人からは「盆踊りやお
祭りには欠かせない古河の民謡です。太鼓に笛、曲に合わせた歌や掛け声が大好きです。古河に来てくれた方にはこの民謡も是非、聴いて頂きたいですね。」と親しまれています。このようなこじんまりとしたお祭りで、祭りのBGMでもある笛や太鼓の音を聞くことも祭りの良さの一つです。夏の終わりの夜、炎に包ま
れる地蔵様と古河名物である「古河甚句」を聞きにお出かけなさってはいかかでしょうか。