鹿児島県内で流れるニュースで、「鹿児島県三大市の
一つ」という情報を耳にしました。天気もさほど悪く
なかったですし、様々な露店が250店舗以上並んで
とても賑わっている映像を観て、主人も子供たちもみ
露店は?毎年いつ?
んな休みだったこともあり、「子供たちは行った事な
いし、依然と変わらない感じなのか行ってみようか」
ということになり、お祭りに参加しました。毎年春分
の日とその翌日の2日間開催される大きなお祭りです。
高尾野町は「そば」でも有名な事もあり、「高尾野中
の市」の別名は「そば市」とも呼ばれています。昔か
らこの高尾野町に住んでいる方々は、この日は自分の
お家でもそばを打って、家を訪れたお客さんに自家製
のそばをふるまうという習慣もあります。現在はこの
風習を守る方々も高齢化してきて、少しずつそばをふ
るまう家庭も少なくなってきましたが、各家庭だけで
なくお祭り周辺のお店でもそばをふるまってくれるこ
ともあります。高尾野駅を降りると、すでに露店が見
えています。歩行者天国となった広範囲の道路に、数
多くの露店が所狭しと並び、初日は祝日ということも
重なり、毎年2日間で10万人前後のお客さんが訪れ
ます。数多くの露店を見て回って雰囲気を楽しむのも
良いですし、各々のお店の前で楽しむお客さんを観て
いるだけでも楽しいです。そして、ご自身で好きなお
店を見つけて食べ歩きするのも良いですし、イベント
会場で催されている出し物を観るのも良しというよう
に楽しみ方は多岐にわたります。小さい頃両親にこの
「高尾野中の市」に連れて行ってもらった記憶があり
ます。当時は私も小さかったので、端から端までが見
えないほどの露店にビックリしましたが、それ以上に
田舎育ちの私は今までにあまり見たことのないほどの
人の多さには圧倒されました。しかし、露店を観て回
るとわたあめやクレープ、金平糖の量り売り、お面や
金魚といった昔からある露店に幼いながらにも感動し
たのを覚えています。どこを見てもキラキラと輝いて
いるようにも見えました。そして、高校生となった私
は行動範囲も広くなったので、友達と電車に乗ってこ
の「高尾野中の市」に行ったのが人生で2回目でした。
老若男女ち本当に世代を問わない方々がみんな楽しそ
うに歩いていて、少し歩けば友達に出会い、また少し
歩けば知り合いに会い、というように意外と現地周辺
の方々以外にも少し広範囲の周辺地域の方々も訪れて
いることが分かり、尚更楽しかったです。会場では常
に、「高尾野音頭」やその地域の昔ながらの音楽が流
れ続けており、またそれも訪れた方々を楽しい気持ち
にさせてくれます。高校生だった私と友達は、朝から
夕方まで会場でもある歩行者天国が解除されるまで、
ずっといたことがあるのですが、全然飽きることなく
「とにかく楽しい一日だった」という思い出しかあり
ません。ただ、食べ物の露店がどれも美味しそうだっ
たので、食べ過ぎておなかが苦しくて歩けなかったと
いうこともありますが、人間観察をしたり、好きな露
店を探してみたり、友達と食べ比べしたり出来たのが
最高に楽しかったです。そして、今は子どもが生まれ
て今度は親の立場となって初めて「高尾野中の市」に
参加しました。小さな子供がいるので、人ごみは出来
るだけ避けるようにしますが、やはり「鹿児島県の三
大市」というだけあって多くの人が訪れているので、
子供が迷子にならないように気を付けることに必死に
なる場面も何度かありました。そして、何度か訪れて
いましたが子供が生まれてから知ったコーナーもあり
ました。それは、働く乗り物コーナーです。私の子ど
もは男の子なので、とても乗り物が大好きです。自衛
隊が実際に乗っている車やパトカー、消防車や救急車、
ダンプカーやスポーツカーといった車が展示されてお
り、実際に運転席に乗ることも出来ました。パトカー
の前に立って記念撮影しようとしていると、近くにい
た警察官の方が子供たちに警察帽をかぶせてくれたり、
椅子を準備してくれたりととても優しかったです。以
前からこのお祭りは家族との思い出でもあり、友達と
の思い出でもある楽しいイメージでしたが、いつの時
代も楽しませてくれる「高尾野中の市」が、今まで以
上にとても大好きになりました。きっと訪れた方も私
が感じたように昔懐かしい気持ちになったり、街全体
が賑わっている雰囲気に心が躍るはずです。2019年は、
3月21日と22日開催されました。毎年、春分の日と次
の日に開催されるお祭りです。春分の日が近づく頃、
思い出して遊びにきてください。2020年も3月20日
金曜日の春分の日と21日土曜に行われます。画像はイ
メージです。
アクセスは?駐車場は?
会場は、鹿児島県出水市高尾野町柴引24番地
高尾野駅前交差点
お問い合わせは、0995-82-1065
肥薩おれんじ鉄道に乗って、「高尾野駅」で降りてく
ださい。駅の目の前の横断歩道を渡ったその先から高
尾野中の市の会場となります。このお祭りの日は、肥
薩おれんじ鉄道から臨時の電車が運行されております。
そして、駐車場や交通規制も多少はあるので、誘導員
の指示に従って車を運転しなければなりません。多く
のお客さんが来場するので、来場者専用駐車場に車を
停めて頂いて、駐車場周辺から高尾野中の市会場まで
の臨時バスも運行されています。高尾野中の市の1日
目のみの専用駐車場は、「高尾野小学校グラウンド」
と「きらめきドーム」で、2日間とも利用可能の専用
駐車場は「出水市健康管理センター」と「きらめきド
ーム西側駐車場」「ふれあい公園等駐車場」となって
いますが、当日の混み次第で駐車出来ない時間帯もあ
るので、肥薩おれんじ鉄道などの公共交通機関を利用
された方が、スムーズに会場に行けるのでオススメで
す。
まとめ
高尾野中の市は、元々「そば市」と言われていたとお
話ししましたが、今は実際に中の市周辺のお家に行っ
ても誰でもかれでもそばを貰えるということは、なか
なかないみたいです。もし可能であれば、その地元に
住んでいる方で現在もそばを打っている人と知り合え
たら、「そば市」の本場のそばをふるまってもらえる
かもしれません。私も職場の遠いつながりで行った際
に、一度だけふるまってもらえたのですが、やっぱり
「そば市」という地元で育ってきた方が自分でそばを
打って作ったというだけあってとても美味しいそばで
した。今はレアなようにも思えますが、会場でもそば
を打っている露店もあるので、ぜひ「そば市」本場で
打ったそばを召し上がってみてはいかがでしょうか。