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魚沼の祭り、雪中花水祝いはご存知ですか?

 

 

越後の奇祭、「雪中花水祝い」は毎年2月11日に行われます。北国や雪国には、極寒の真冬に奇祭と呼ばれるめずらしいお祭りをする地方が多く存在します。中でも、全国随一の「豪雪地帯」である新潟県中越地方では、
・南魚沼市の「裸おしあい祭り」
・十日町市の「婿投げ(豪雪のがけの上から新婿を投げて転がす祭り)」
・魚沼市の「雪中花水祝い」
等、全国から観客が来るような奇祭が毎年開催されています。

南魚沼市、十日町市、魚沼市の隣在する市は、雪深い新潟県の中でも特に豪雪で知られています。平均で2メートル、大雪の年には3メートル悠に超える積雪になるのが常です。今回はその中から、魚沼市の祭りをご紹介します。

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魚沼の雪中花水祝いはご存知ですか?

魚沼市は広大な土地の80%が森林に占められています。舞台は、魚沼市の中の「越後堀之内(えちごほりのうち)」という地区です。堀之内の人々は、魚沼市の各地の人たちから「祭り好き」として知られています。

祭りの度に、堀之内のメインストリートを歩行者天国にし、様々な催しで楽しむのが文化です。いくつも祭りはありますが、圧巻の「こんなの見たことない」という祭りは、気温が最も下がり積雪がもっとも増える2月11日に行われます。

これまでにも何度か民間のテレビ局に取り上げられていますので、もしかすると見かけたことがある方もいらっしゃるかも知れません。祭りの名前は、雪中花水祝い(せっちゅうはなみずいわい)と言います。

今から500年以上前の、「応仁の乱」の時代からこの行事が行われていたと言われています。祭りの舞台は八幡宮境内にありますが、数週間前から雪で会場が設営されていきます。観客席も雪、階段も雪、檀上(舞台)も雪で造られ、何日もかけて自然の力で固められていきます。

吹雪や低温で固められた舞台は、雪というより氷のようになります。主役は1年以内に結婚した「新婿」です。この祭りの目的は、その新婿に子宝が恵まれるようにというものです。

 

雪中花水祝いは子宝に恵まれ、子供たちも元気

当日の夜、祭りから数えて1年以内に結婚した夫婦の、「新婿」たち(祭りにエントリーした婿のみです)が1人1人、名前を呼ばれます。名前を呼ばれた新婿は、ふんどし姿で観客の間を走り抜け檀上に上がっていきます。

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夜ですので気温は低く、特に低温の年にはマイナス10度位まで落ちることもあります。走る最中、氷で足を滑らせて転ぶ新婿も時折見られますが、そういうハプニングがある方がより観客は喜び、拍手にも力が入ります。

檀上では、桶に水を汲んだ男たちが6人待ち受けています。新婿はその真ん中にひざまづきます。男たちは一斉に、すでに凍えている新婿に水をかけます。スキーウェアを着用していても、防寒着をどんなに着込んでいても震えるような寒い2月の魚沼です。そんな環境下で、裸で水をかけられるという行事は他ではなかなか見られないでしょう。

祭りの本来の目的は、「子宝に恵まれる」ことにあります。でも子宝に恵まれますようにと思っているのは、本人とその妻や家族くらいで、観客はただ、この可哀想な新婿たちを見たいというのが、わざわざ寒い夜に祭りに参加する理由でしょう。

なお、祭りの際には露店が30店ほど出ますので、温かいお汁で体を温めることもできますし、お子様が好きなたこ焼きやお好み焼き等も食べ歩きができます。また、商店街には寿司屋や居酒屋もあります。

また、魚沼市堀之内地区では、他にも同じ場所を歩行者天国にして様々な祭りが開催されています。9月の十五夜祭りでは3日間に渡り、カラオケ大会(初日)、花火大会(2日目)、民謡流し(3日目)を開催します。

また、その間、堀之内管内の町ごとに神輿の団体が町中から住宅街を3日間も練り歩きます。最終日には、各町の神輿をかつぎ続けた人々が魚野川の浅瀬に入ります。「神流し」と呼ばれています。

11月には「お神送り」という祭りがありますが、この日は地元の小学校は午前の授業を休み、教員と児童が総出で祭りに出て出店しています。12月には「お神迎え」という祭りも開催されますが、こちらはやや控えめな祭りです。いよいよ冬を迎えた町で、閑散とした雰囲気を味わうことができますが、お神迎えには露店がほとんど出ません。

 

雪中花水祝い、魚沼へのアクセスは?

アクセスは以下の通りです。
・車の場合:関越自動車道堀之内ICより車で約5分
・電車の場合:JR越後堀之内駅より徒歩で約5分

駐車場は、魚沼市市役所(堀之内庁舎内)が便利です。国道17号線沿いの越後堀之内駅にも駐車場があります。バスはありません。

会場:堀之内町内 (駅を背中にして、真正面に祭り開催の場所が見えます)
電話:商工観光課 025-792-9754

 

 

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