毎年のように12月下旬に久美浜温泉に夫婦で出かけています。子供も独立し、夫婦2人でゆっくりと温泉を楽しめる年齢になり、数年続けている年中行事的な温泉旅です。久美浜温泉は、京都府京丹後市久美浜町にある温泉で、日本海に面した立地です。年によっては、雪が積もっている事もありますが、この季節に訪れるのは温泉と共に、蟹が目当てです。
冬は温泉と蟹?
北近畿では松葉ガニと言わるズワイガニがお目当てなのです。例年、湯本館と言う宿に宿泊していますが、ズワイガニのフルコースの夕食付きで6畳和室に2人宿泊で1万4千程度で料理の割りにはリーズブルな点が気に入っています。このエリアで、ズワイガニのフルコース付きならどこでもこの程度と思います。
この久美浜温泉は温泉郷と称していますが、温泉宿が点在する形で、定宿として湯本館はむしろ一軒宿と言えると思います。この湯本館には2つの源泉があり、高温の第1源泉はカルシウム・ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉で動脈硬化の予防効果があると言われています。温度は51℃と非常に高温です。
第2源泉は32℃の低温で、ナトリウム・カルシウムー塩化物泉で保温効果が高いのが特徴です。2つの源泉を混ぜて源泉かけ流しの温泉となっています。効能は神経痛・筋肉痛・関節痛等の痛みの改善、慢性消火器病・慢性皮膚病・動脈硬化症等の改善や疲労回復等に効果があるとされています。
温泉施設としては男女それぞれに、内風呂1、外風呂1、薬草風呂1があり、各100名が同時に入浴できる大きな規模です。男湯と女湯は日替わりで変わるシステムとなっています。冬には外風呂から雪化粧が見る事が出来、非常に綺麗で旅情を盛り上げてくれます。
歴史は?
久美浜温泉の歴史は意外と新しく、昭和49年の事です。久美浜は小天橋で内海となっており、一見湖の様に見える所で、夏には海水浴でも有名ですが、温泉地としては知る人ぞ知ると言った所です。これが同じ北近畿でも多くの観光客が押し寄せる城崎温泉や天橋立とは違った通好みの温泉と言えます。
近場では久美浜周辺や小天橋周辺のちょっとしたスポットを散策するのがお勧めです。少し離れた所では、西側に行けば兵庫県豊岡市の城崎温泉や出石町が、また東側に行けば天橋立や宮津がお勧めの観光スポットと言えます。グルメは日本海の海の幸で、冬はやはり松葉ガニ(ズワイガニ)は外せません。
アクセスは?
列車利用の場合は、大阪なら福知山線で豊岡に出て、そこから京都タンゴ鉄道を利用して小天橋駅が最寄りです。3時間弱の列車の旅です。京都からは山陰線で福知山に行き、そこから京都タンゴ鉄道で宮津を経て小天橋駅と言うルートがあります。こちらも2時間半から3時間弱と言った道のりです。車では各地から大山崎JCTから京都縦貫道に乗り、そこから山陰近畿道を経て大宮JCから一般道に下り、網野を経由して湯本館に到着します。
まとめ
今回紹介した久美浜温泉は、先にも記載した様に知る人ぞ知る温泉地で、賑やかな温泉地ではなく静かな温泉地を希望される方にお勧めです。久美浜温泉は久美浜から小天橋にかけ宿が点在する形で、今回ご紹介した宿以外にも予約サイト等で調べ、お気に入りの宿を選ばれると良いでしょう。
夏場に家族で海水浴を兼ねて訪れるのも良いでしょうし、私の様に冬にカニ料理を楽しみに訪れるにも良いスポットです。温泉が引かれているかは分かりませんが、このエリアには民宿もあり、民宿を使って格安旅を楽しむ事も可能です。先の温泉地へのアプローチで、車でのルートも記載しましたが、冬場は50センチもの雪が積る事も1シーズンに何度かあり、スノータイヤを穿いていても、慣れない人は車での訪問は避けた方が無難でしょう。
また大雪時には列車の運行がストップしたり、有料道路が閉鎖される事もたまにあるため、週間天気予報に注意して予約、旅行されると良いでしょう。