あまりポピュラーではありませんが、すごく魅力的な温泉、長野県の上林温泉に1泊2日で12月上旬に行ってきました。ここでは都会ではなかなかできないことが体験できるのでぜひ紹介したいと思います。上林温泉はとても静かな、冬は雪の降りつもる音しか聞こえないような温泉地です。そしてその中に佇む塵表閣(じんぴょうかく)という離れも含めて10部屋ほどしかな
混浴は女性専用の?
いお宿に泊まりました。宿泊代は主人と2人で1泊2食付きで55,000円位でした。塵表閣では源泉100%温泉水を使っており、温泉水のリサイクルもしていないそうです。そして、ここの1番の驚きは混浴露天風呂があることです!この露天風呂はかなり広めの岩風呂で宿泊客数も少ないお宿なので他の人にそれほど遭遇することもありませんし、女性は混浴露天風呂に
入るときは宿の湯浴み着を着て入ることもできます。ただし男性には湯浴み着はありませんので女性は裸を見られはしませんが、男性の裸を見てしまう可能性はあります。私が入った時はご年配の女性が「誰も見ていないから大丈夫!」と言って湯浴み着も無しで入っていました。脱衣場と内風呂は男女別になっているので温泉に入る準備をしたあと露天風呂で主人と落ち合
いました。少し離れたところにもう1カップルいて、いやらしい感じはそれほどありませんでしたが混浴は初めてだったのでその異空間にさすがにドキドキして、大して長時間入っていないのにその後私は湯あたりを起こし1時間ほどフラフラになってしまいました。はじめての混浴に女性はドキマギしてしまいそうですが、湯浴み着があると安心ですね。
歴史も長く、お猿も有名?
この地は文豪に愛された温泉地で塵表閣は120年ほどの歴史あるお宿です。ノーベル文学賞を受賞した川端康成や夏目漱石が執筆のために宿泊したお宿なんです。宿の周りにはお土産屋さんのようなところも無く、ただただ静かで冬は雪に覆われ、たくさんの作家さんたちがここの温泉地を執筆の場所に選んだ理由が分かります。もう一つのこの温泉地の驚きは1.5kmく
らい離れたところにある地獄谷野猿公苑です。長野オリンピックでイギリスのテレビ局が放映した後、外国人に大人気になってしまった野生の猿が入る温泉があるところです。上林温泉から30分ほど静かな森の中を歩いていくと地獄谷野猿公苑に到着です。歩いている間は温かいのですが、猿を観察する間にどんどん寒くなるので暖かい服装で行きましょう。歩いていくう
ちに断崖やときどき噴き出す間欠泉が見えて来て”地獄谷”さながらの光景なのですがここのお猿たちは天国としか思えないような表情を温泉に浸かって見せてくれます。ものすごく寒いのですがお猿たちが可愛すぎて癒され過ぎてついつい長時間観察し続けてしまいます。ちなみに温泉に入るのは主にメスと子供の猿ですべての猿が入るわけではないそうですよ。野猿公苑の
営業時間はお猿たちが温泉に入っているのが見られる冬季の間は朝の9時から夕方の4時ごろです。入苑料金は大人(18歳以上)800円、子供(小学生~高校生)は400円、6歳未満の子供は無料です。ちょっと今すぐは行けないけど興味のある方は野猿公苑のホームページのライブカメラで今の温泉とお猿たちの様子が見ることが出来ます。
アクセスは?
上林温泉へは長野県の長野駅からスノーモンキーという列車が長野電鉄で走っています。長野駅から湯田中駅まで45分、1,260円で到着です。私の泊まった塵表閣は無料の送迎を湯田中駅からしてくれましたがバスも湯田中駅から出ていて所要時間は15分くらいです。ただ、1日にバスは6回しか来ないのでバスが来るまで時間が空きすぎる場合はタクシーで行くことをお勧めします。
まとめ
上林温泉は日本の有名な温泉地のように街を散策してお土産屋さんを回ったり、みんなでワイワイ楽しむような温泉地ではありませんが魅力がいっぱい詰まった温泉地です。雪がしんしん降る音に耳を澄ませながら、極楽極楽と言っているいるかのような温泉の小猿たちを観察し、夜は超レアな混浴露天風呂を楽しんでみてください。今までとは違った温泉旅ができると思います。