毎年2月になると、沖縄本島の更に先にある小さな島に沢山の観光客が詰めかけます。なぜなら島をあげた一大イベントが開催されるためです。その名も「黒島牛祭り」。人口わずか200人に対し牛が数先頭はいるという黒島の島おこしと畜産振興のために始まったこのイベント、内容がとんでもなくぶっとんでいておもしろいんです。私が実際に参加してきた時の話をしたいと
黒島牛祭りは黒島で
思います。私が黒島牛祭りに参加したのは3年前のこと、地元の女友達と2人で参加してきました。実は私たちはこの祭りのことを何もしらずに沖縄入りしそこで初めて、明日祭りがあると知りました。私たちは石垣島からフェリーに乗って10分の竹富島の民宿に宿泊していました。2人共大の沖縄好きで、本島離島合わせると10回は行っています。そんな私たちですらこの牛祭りにつ
いては全く知りませんでした。東京の人間にとってこの祭りはまだあまり浸透していないのです。さて、竹富島の民宿のおじぃから牛祭りについて教えてもらった私たちは、翌日行く予定だった小浜島を中止し黒島へ向かうことにしました。翌日、朝一のフェリーで黒島へ降り立ちました。なんとすでに沢山の人。どこで祭りを知ったのか、人口200人とは思えないくらいに
人で溢れていました。おそらく、お祭りの時は3000人くらいに膨れ上がるそうです!テレビでも紹介されたり、年々人が増えているといいですね。今年は断水起きたり、驚きのお祭り。毎年、2月の最終日曜に行われいます。平成28年の時は2月28日。平成29年の時は2月26日。平成30年の時は、2月25日。来年は2月24日ですね。
黒島牛祭りはまるっと一頭?
私たちは牛祭り会場へ向かい、早速一つ目のイベント参加です。その名も牛の体重当てクイズ。目の前にいる牛の予想体重を紙に書いて投票、見事ピタリもしくは一番近い人にはその牛がプレゼントされるんです。実際に当たったらどうしよう、うちでは飼えないから売ってお金にしようなどと考えながら投票を済ませました。次に参加したのは牧草ロール転がし。大玉転
がしと要領は同じですが、玉ではなく牛が食べる牧草を丸めてロール状にしたものを転がすのですが、これがなかなか難しい。牧草ロールがでこぼこしているのでまっすぐ進まないんです。それでも私たちは優勝し、何故か農協の帽子を頂きました。会場には出店もでていて、牛丼、牛串、牛汁など黒島の牛を使った絶品料理が頂けます。私は牛汁を初めて食べましたが、
まあまあの美味しさでした。そして祭りも佳境、よくわからないアーティストのライブがおわり、いよいよ牛の体重当てクイズの正解発表です。このときが一番会場が盛り上がっていました。ドキドキしながら発表を聞きましたが見事にハズレ。残念な気持ちとほっとした気持ちが入り交じりました。この時の優勝者は沖縄本島の農家の方で、フェリーで牛を本島に運ぶと言
っていました。こういう人が当たればいいけれど、本当に観光客が当たったらどうするんだろうと思っていると、数年前の祭りで観光客が体重を当てたことがあり、その時は相応の牛肉を冷凍便で送ったと教えてもらいました。これにて閉会となった牛祭り、帰りのフェリーは30分に1便しかこず定員も30名程度なのでみんな港まで猛ダッシュです。下手すると何時間もフェ
リーを待つことになります。私たちは運よく待たずにフェリーに乗ることができ無事に竹富島へ戻ってきました。日本広しといえども、独特の文化を持つ沖縄の更に先の小さな離島黒島。そこで行われる祭りはやはり独特であり私たちを非日常へと連れて言ってくれるのでした。
アクセスは?
お祭りの当日、臨時便が出るので、通常より本数が多くなります。助かりますね。石垣港ターミナルの船会社から牛祭り抽選券付きの乗船券、往復セットが2,900円で販売されます。それには、お食事券も付いていました。お子様は、1,900円になります。抽選が終わって、帰りのフェリーには人が殺到して、長蛇の列ができます!ディズニーランドの2時間待ち?な感じです。
黒島牛祭り
場所:沖縄県八重山郡竹富町黒島
電話:主催 竹富町観光協会 0980-82-5445