老人介護のボランティアをしていて、施設の利用者がお花見に行くお手伝いをして、初めて祭りに参加しました。「一心行の大桜」は、南阿蘇の原野に大きく広がる桜です。幹回りは約7.35メートル。樹高約14メートル。圧巻は枝の差し渡しで、枝の差し渡しは約26メートルにも及びます。この大桜は、天正年間に植えられたと伝えられており、樹齢は約400年です。
いつですか?ライトアップは?
「一心行」という名前は、戦で散った霊を弔うために一心に行をおさめたことからついたと言われています。「南阿蘇桜さくら植木まつり」は2019年で22回目を迎えます。平成に入ってから行われるようになった新しいお祭りですが、祭りという形をとる前から、一心行の大桜の開花は、南阿蘇村に留まらず、広く熊本県内の人たちにとって春を満喫する出来事となってい
ました。一心行の大桜が開花するのは、熊本市の桜に比べて約1週間遅れ、年によっては熊本市内の桜が散って葉桜となった頃に満開を楽しめます。寒冷な阿蘇ゆえの時間差です。桜が散って残念に感じている人たちにとって、その年の桜をもう一度楽しむ機会になるだけでなく、南阿蘇の広大な原野に大きく咲く桜の木を愛でることで、心が広がっていくのを感じることがで
きます。会場には菜の花も咲き揃い、春爛漫の風景です。もう、始まっています。3月23日から。4月7日までです。時間は、 午前8時から午後6時です。入園料が200円必要です。自動車で行った場合は、公園内に駐車場があります。駐車場使用料金が500円かかりますが、入園料込みで500円です。一心行の大桜が満開になると、その後、3日間程度はライトアップが行われ
ます。ライトアップは日没から午後9時までです。ただし、荒天時にはライトアップが中止される場合もあります。満開になったかどうかはテレホンサービスで知ることができます。なお、例年、満開になるのは、開花日の3~5日後です。ただし、天候によって前後し、平成18年には開花日の2日後に満開になりました。平成25年は満開になったのは開花日の1週間後でした。桜
情報テレホンサービスの電話番号は次の通りです。0967-67-3321。さくらは昨日まだポツポツでした。ちなみに、菜の花はもう楽しめます!
イベントもあります。
祭り期間中に週末が3回あります。週末ごとにイベントが催されます。祭りの初日3月23日は土曜日でした。11時に開会式が行われ、餅まきが実施されました。南阿蘇村ではめでたい時に今でも餅まきをします。最初の日曜日にあたる3月24日には、昼の12時からタヒチアンダンスが披露されました。南阿蘇村の住民の同好会によるダンスです。2回目の土曜日にあたる3月30日
は、地元の和太鼓クラブによる和太鼓の演奏が披露されます。和太鼓の演奏は2回行われ、11時と午後1時です。その様子や祭りの賑わい、一心行大桜の開花ぶりなどを、RKKラジオで生放送します。3月31日日曜日には、今や全国区の人気者となったくまモンがやってきます。くまモンステージは午後2時からです。午後3時からは三味線の演奏が披露されます。今回は鹿本三
線会の参加を得てのイベントです。祭り最終日にあたる4月7日にはライブが行われます。午後0時30分からです。野外ライブは南阿蘇村の魅力が一番感じられるイベントです。音楽が原野に広がっていき、開放感に浸れます。
アクセスは?
会場は、南阿蘇一心行公園です。実行委員会にお問い合わせください。070-7656-9504一心行公園は南阿蘇村中松にあります。南阿蘇鉄道「中松駅」が最寄りの駅になりますが、熊本地震の影響で南阿蘇鉄道は、現在も立野駅から中松駅までが不通のため、産交バスか自動車によります。産交バスを利用した場合、最寄りの停留所は「中松小学校前」です。中松小学校前下
車、左折して、325号線バイパスに向かって徒歩7~8分です。自動車なら、57号線より阿蘇長陽大橋迂回路を通り、325号線バイパスを通ります。149号線との交差点を通過して12~13分です。会場周辺は、祭り期間中臨時の交通規制が行われます。誘導員の指示に従って駐車場に入る必要があります。駐車場には700台停められます。
まとめ
南阿蘇村は熊本市に比べると、平均して気温が5度前後低い、寒冷地です。そのため、桜の開花は平野部に比べて1週間程度遅れます。南阿蘇村の住民にとっては、農作業が忙しくなる前、平野部の桜の開花情報が流れた後、お花見の予定を立て、週末にピクニック気分でお花見をすることになります。そんなピクニックを兼ねたお花見に打ってつけなのが、一心行の大桜のお祭
りです。会場は南阿蘇村のほぼ中央に位置します。四方から村民が集い、菜の花と咲き競う桜を楽しみます。平野部でのお花見を終えて、もう少し桜の季節を味わいたいという観光客にとっては、一心行の大桜は最適です。祭り最終日には野外ライブも例年行われ、音楽が原野に広がっていくのを感じて、阿蘇のおおらかさに実感します。画像はイメージです。